>5月7日よりスタートした稲垣吾郎主演の舞台「ぼっちゃま」の公開稽古が、同日、東京・渋谷のパルコ劇場にて行われた。

同舞台は、鈴木聡の書き下ろし新作で、小劇場から大劇場まで幅広く活躍中の河原雅彦が演出を務める。また、パルコプロデュースの鈴木聡作品には3度目の登 板となる主演の稲垣をはじめ、白石加代子、梶原善、高田聖子、中村倫也、大和田美帆ら実力派俳優たちが、美しく、おかしく、悲しい物語を繰り広げていく。

物語の舞台は、終戦後、昭和25年の東京郊外のとある旧家。強烈な美意識と思想で、兄弟たちやその連れ合い、愛人やご近所さんまでを巻き込んで騒ぎを起こ す“ぼっちゃま”と、その唯一の理解者である乳母の千代との生活を中心に描く。酒と女とへ理屈を並べるのが大好きで、一見うとましい存在だがなんだか憎め ない“ぼっちゃま”こと井上幸一郎を稲垣が、そんな“ぼっちゃま”を見守り、心のより所として支える千代を白石加代子が熱演する。さらに、愛人役の高田聖 子、異母兄弟役の中村、大和田、谷川清美のほか、骨とう屋役の落語家・柳家喬太郎が、持ち前の話術とアドリブで笑いを巻き起こす。