「ブラック・スワン」見てきました。ヴァンサン・カッセルが相変わらず人でなしの役でした。まあ、ぴったりだわな。

見てびっくりしたのは、あの美しかったバーバラ・ハーシーがまるでミッキー・ローク(それも「レスラー」の!)みたいな顔になってたこと。一瞬特殊メイクさえ疑いましたが、どうも地らしい……。

最後に驚いたのはクレジットにウィノナ・ライダーの名前を発見したこと。え~、どこに~?と思ったけれど、彼女に値する役はアレしかないっしょと思って家 に帰ってIMDbで確認。う~む、「ビートル・ジュース」以来の(?)ホラーな役だ。スポックのママ役の方がずっといい。

ところで劇場に行ったらポスターくれたんだけど、その時は雨の日プレゼントかなんかで全員貰ってるのかと思ったんだけど、よく考えたらアレよね、初日にブ ラックスワンをイメージする格好してる人にあげますって、アレ。そーいえば今日あたし寒いから黒ずくめだったんだわ。でも今日初日じゃないのに。

あ、もらったポスターよく見たらちゃんとウィノナ・ライダーの名前あったわ、ごめんごめん(誰に謝っているやら)。図柄は日本の公式サイトと同じナタリーが黒鳥の衣装で黒い羽を散らしているヤツ。ポスターの方がナタリーの唇の赤さが際だってますが。

さて、肝心な「ブラック・スワン」の感想。
これはナタリー一人が見せる映画。彼女がありとあらゆる主演女優賞を総なめにした理由が見れば分かる。結構話題 にとりあげられている「彼女が実際にどれだけバレエを踊ったか」なんて、実はどうでもいいこと。全ては彼女の演技力の賜なのだから。

しまった、ナタリーの演技の素晴らしさについて書くことはネタバレになることだから何も書けない! でも「ブラック・スワン」で彼女は今まで得意としてき た演技のさらにその上をいく世界を見せてくれたとだけは言える。その一瞬、観客はナタリーに取り込まれ、全てを持って行かれる。得難い経験です。