cinemacafe.netより(以下一部抜粋)

>昨年、遂に完結を迎えたドリームワークスによる大人気アニメーション『シュレック』シリーズきっての人気者“長ぐつをはいたネコ”を主人公にした映画、その名も『長ぐつをはいたネコ』が公開されることが決定! 現在、映画祭が開催中のフランス・カンヌの地で5月11日(水)、声優を務めるアントニオ・バンデラス、サルマ・ハエックらが出席してのフッテージ上映とプレゼンテーションが行われた。

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心優しい緑色の怪物・シュレックの活躍を描き、シリーズを通じての世界興行収入がギネス記録に認定された『シュレック』シリーズの第2弾から登場した長靴をはいたネコ。当初は、シュレックと敵対していたが、いつのまにか欠かすことのできない人気キャラクターに成長し、完結編となった『シュレック フォーエバー』ではでっぷりと太ったますますキュートな姿を披露しファンを魅了した。今回、スピンオフとなる『長靴をはいたネコ』で描かれるのは、シュレックと出会うずっと前の物語。長靴をはいたネコが、相棒の切れ者ハンプティ・ダンプティやキティ―と共に魔法の豆を奪い、黄金の卵を産むガチョウを盗むための旅を繰り広げる。

長ぐつをはいたネコの声を担当するのは、もちろんこの男、アントニオ・バンデラス。巨大な長ぐつの前でのプレゼンテーションに出席したバンデラスは、このキャラクターの魅力について「このキャラクターは素晴らしいよ。僕はまず、L.A.のドリームワークス・スタジオで、デッサンを見せてもらったんだ。その段階で、僕にはキャラクターの内部や、シュレックやフィオナと彼の関係が分からなかった。だがネコが彼ら(シュレック、フィオナ)といるのを見たとき、彼がいかに小さいのかに気づき、このキャラクターの背景が浮かんできたのさ。彼は、体に似合わない声を持っているべきだと思ったよ。なぜなら彼は自分がもっと大きいと信じているから。彼の声はイメージに反するものであるべき。僕はそれがこのキャラクターが(成功した)秘密のひとつだと思う」と語る。自身、“ラテン代表”とも言うべき立場で次々とハリウッド作品に出演することについては「すごく誇りに感じているんだよ。最初にハリウッドに行ったときから、オクラホマ出身の男のフリをしたことはないしね。僕は僕だ。それに、かつてはネコといえばイギリス人だったよね」と冗談交じりに語り、集まった報道陣から笑い声が上がった。

そして、ヒロインのキティーの声を担当するのはメキシコ出身の女優、サルマ・ハエック。「とても感激しているわ。アニメをやるのは初めてなのよ。これよりいいプロジェクトなんて考えられない。もちろん、娘に観てもらえることも嬉しいわ。『あのネコは本物じゃないのよ、声はママの声なのよ』と説明したら娘は少し残念がったけれど」と、こちらもユーモアたっぷりに出演の喜びを語ってくれた。

監督を務めるのは、『シュレック3』の監督も務めたクリス・ミラー。このシリーズきっての人気者を主役にした作品の製作を「すごく楽しかったよ。なんせアントニオなんだからね。彼イコール猫で、猫イコール彼だ。体は小さいが、彼の個性は強烈。彼がシリアスになればなるほどファニーになるんだよ。みんなも笑ってくれると思うよ」とバンデラスへの称賛と共にふり返った。これに照れたのか、バンデラスは「ニャー!」とおどけた鳴き声を上げ、会場は再び爆笑に包まれた。

ちなみに日本語吹き替え版で、シリーズを通じて長ぐつをはいたネコの声を担当してきたのは竹中直人。シュレックを差し置いて、いったいどんな活躍を見せてくれるのか?

『長靴をはいたネコ』は2012年、公開。



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