>フランスで開催中のカンヌ国際映画祭の理事会は19日、最高賞パルムドール受賞経験のあるデンマークのラース・フォン・トリアー監督を、今回の映画祭から事実上追放する声明を発表した。

 同監督が、18日の公式記者会見でヒトラーに共感を示す発言をしたため、理事会は、同監督が「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」にあたると認定し会場への立ち入りを禁止した。

 映画祭事務局によると、極めて異例の処分で、同監督の出品作品「メランコリア」はコンペ選考には残るが、受賞した場合も同監督は授賞式に出席できないという。