J-CASTニュース
>ロック歌手の内田裕也容疑者(71)にろっ骨を折られ、やり合う包丁も欠けて…。こんな凄まじいDVにもかかわらず、妻で女優の樹木希林さん(68)は、「離婚はしない」と頑なだ。それはDV被害者によくあることなのか。
内田裕也容疑者が逮捕されたのは、客室乗務員の女性(50)へのストーカー行為だ。そして、樹木希林さん会見や週刊誌報道で、さらに驚くべき妻らへのDV行為が浮き彫りになってきた。
■樹木希林「私と内田さんは背中合わせでそっくり」
希林さんによると、内田容疑者のDV行為は、1973年の結婚当初から始まった。そのころは、毎晩のように暴力を振るわれ、希林さんも、負けじと激しくやり合ったというのだ。その2年後、長女でタレントの也哉子さん(35)が生まれる前には、DVを理由に別居した。ところが、その後も離婚せず、月に1度ほど内田容疑者と会う生活を38年間も続けた。また、マンションの部屋など生活面もすべて面倒をみていた。
81年には、内田容疑者が離婚届を出したが、希林さんは、それを阻止しようと法廷闘争までした。そして、離婚無効の判決を勝ち取っている。
内田容疑者は数々の浮き名を流しており、女優の島田陽子さん(58)との恋は当時話題になった。希林さんもこうした振る舞いをよく知っており、それにもかかわらず、「離婚はしないつもり」と明かしている。
希林さんは、別れない理由として、会見で「純なものがひとかけら見えるから」と説明した。また、也哉子さんの親としての責任を果たしたいこともあるとする。
さらに、意外な理由も挙げた。週刊誌の取材には、内田容疑者とやり合う自分に対し、「私もそういう危ない部分を持っている」として、「私と内田さんは背中合わせでそっくり」だというのだ。週刊誌報道によると、希林さんは否定しているものの、信じている宗教を通じて、内田容疑者を救ってあげたいと思っているという。
■「相手と別れた女性は4%のみ」
DV被害に遭いながら、別れないケースはあるものなのか。
日本DV防止・情報センター事務局長で神戸市看護大学教授の高田昌代さんは、内閣府の調査で、相手と別れた女性が4%しかいないことを挙げ、被害者はなかなか別れられないと明かす。
「1つは、被害者が貶められて、加害者に恐怖心を抱いてしまうことがあります。『至らない私が悪い』『報復されるのではないか』などとマイナスに考えるわけです。もう1つには、加害者が優しいときもあるので、『この人にはこんないいところもある』『もう一度やり直せるのではないか』とプラスに考えてしまうことです。その結果、『私が何とかすれば、きっと変わるのでは』と思い込み、別れないことを正当化するようになります」
こうした心理を克服しても、経済的な不安や子どもへの心配から、なかなか離婚に踏み切れないという。加害者も、優位な状況を失いたくなく、世間体を気にすることから、離婚調停に応じない場合が多いと高田さんは指摘する。
芸能人である内田裕也容疑者と樹木希林さんの場合も、こうしたことが当てはまるのか。
高田さんは、希林さんが内田容疑者にいい点を見つけ、子どもへの配慮を口にしていることは、特殊なDVのケースではない証拠だとする。さらに、希林さんが自らもDV体質があるとしていることや宗教救済を考えていると報じられていることも、被害者に珍しいことではないというのだ。「被害者は、身を守るために暴力を返さざるを得ない面があり、『あなたが変われば人は変わる』と宗教が説くのにはまる人も多いんですよ」
本当のところは御本人にしか分からない事なのでしょう。
>ロック歌手の内田裕也容疑者(71)にろっ骨を折られ、やり合う包丁も欠けて…。こんな凄まじいDVにもかかわらず、妻で女優の樹木希林さん(68)は、「離婚はしない」と頑なだ。それはDV被害者によくあることなのか。
内田裕也容疑者が逮捕されたのは、客室乗務員の女性(50)へのストーカー行為だ。そして、樹木希林さん会見や週刊誌報道で、さらに驚くべき妻らへのDV行為が浮き彫りになってきた。
■樹木希林「私と内田さんは背中合わせでそっくり」
希林さんによると、内田容疑者のDV行為は、1973年の結婚当初から始まった。そのころは、毎晩のように暴力を振るわれ、希林さんも、負けじと激しくやり合ったというのだ。その2年後、長女でタレントの也哉子さん(35)が生まれる前には、DVを理由に別居した。ところが、その後も離婚せず、月に1度ほど内田容疑者と会う生活を38年間も続けた。また、マンションの部屋など生活面もすべて面倒をみていた。
81年には、内田容疑者が離婚届を出したが、希林さんは、それを阻止しようと法廷闘争までした。そして、離婚無効の判決を勝ち取っている。
内田容疑者は数々の浮き名を流しており、女優の島田陽子さん(58)との恋は当時話題になった。希林さんもこうした振る舞いをよく知っており、それにもかかわらず、「離婚はしないつもり」と明かしている。
希林さんは、別れない理由として、会見で「純なものがひとかけら見えるから」と説明した。また、也哉子さんの親としての責任を果たしたいこともあるとする。
さらに、意外な理由も挙げた。週刊誌の取材には、内田容疑者とやり合う自分に対し、「私もそういう危ない部分を持っている」として、「私と内田さんは背中合わせでそっくり」だというのだ。週刊誌報道によると、希林さんは否定しているものの、信じている宗教を通じて、内田容疑者を救ってあげたいと思っているという。
■「相手と別れた女性は4%のみ」
DV被害に遭いながら、別れないケースはあるものなのか。
日本DV防止・情報センター事務局長で神戸市看護大学教授の高田昌代さんは、内閣府の調査で、相手と別れた女性が4%しかいないことを挙げ、被害者はなかなか別れられないと明かす。
「1つは、被害者が貶められて、加害者に恐怖心を抱いてしまうことがあります。『至らない私が悪い』『報復されるのではないか』などとマイナスに考えるわけです。もう1つには、加害者が優しいときもあるので、『この人にはこんないいところもある』『もう一度やり直せるのではないか』とプラスに考えてしまうことです。その結果、『私が何とかすれば、きっと変わるのでは』と思い込み、別れないことを正当化するようになります」
こうした心理を克服しても、経済的な不安や子どもへの心配から、なかなか離婚に踏み切れないという。加害者も、優位な状況を失いたくなく、世間体を気にすることから、離婚調停に応じない場合が多いと高田さんは指摘する。
芸能人である内田裕也容疑者と樹木希林さんの場合も、こうしたことが当てはまるのか。
高田さんは、希林さんが内田容疑者にいい点を見つけ、子どもへの配慮を口にしていることは、特殊なDVのケースではない証拠だとする。さらに、希林さんが自らもDV体質があるとしていることや宗教救済を考えていると報じられていることも、被害者に珍しいことではないというのだ。「被害者は、身を守るために暴力を返さざるを得ない面があり、『あなたが変われば人は変わる』と宗教が説くのにはまる人も多いんですよ」
本当のところは御本人にしか分からない事なのでしょう。