ブログネタ:GW中に見た映画、読んだ小説や漫画
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Ripreのキャンペーンで教えて貰ったんですが、4月11日から始まっていた狗飼恭子さん書き下ろしの「デジタル連載小説」がおもしろくって、ついハマってしまいました。これ、おもしろい形式、毎週月・木にウェブサイトに配信されるんですが、たまってた分を一気に読んじゃうともう続きが気になって気になってしようがなく、月曜日には次ぎの木曜日早く来い、木曜日には早く週末過ぎ去って月曜日になれと、ほとんど焦慮にかられる思いで次回配信を待ち望む日々を過ごしておりました。実はこれまだ完結してないんですよ。今全14日分の10日目までが終わっていて、23日の月曜日に配信される分を今か今かと待っているところです。
この小説は、いわゆる「ボーイ・ミーツ・ガール」もので、幾分(いや、かなり)トウがたっているものの、男と女が出会ってから二人の恋が始まるまでの甘く切ないひととき(14日間ですが)が描かれているのです。お互い、相手が気になって気になってしょうがないんだけど、でもたまたま出会っただけの相手に対してこんな感情(淡い恋心)を抱くのはどうかと思うだけの分別はある年齢にはなっていて、そこで生まれる葛藤に悩んだり、会いたいと思う心は募るのに会う手立てがなくて悩んだり、等々といった恋の始まりにつきものの感情の奔流がつぶさに描かれているのですね。なんか一緒になって自分ももう一回恋を始めたくなってしまいます。
男の方は「海」で始まり、女の方が「砂漠」で始まるこの小説、実は男視点で語られる彼の物語と女視点で語られる彼女視点の物語がそれぞれ独立した連載として同時進行で展開していくスタイルなのですよ。まあだから読んでる方はね、それだけにかなりもどかしいと思いをしつつ、先が気になってしようがないというか……。早く次回が来ないかな、とひっぱられるのはよくできたテレビの連続ドラマを見てて覚える感覚と全く同じです。女心を鷲づかみにされるのですね。砂漠のように乾ききった彼女の心が一刻も早く彼の海で潤されますように、みたいな。
彼と彼女に接点が生まれ、心がつながりそうになっては離れていく、その波のような繰り返しが恋愛小説の醍醐味なんですが、普通は主人公は一人で読み手はその主人公と一緒になって相手の気持ちが分からないことにイライラしたり落ち込んだりするわけですが、この「14日間の連載小説(14days Story)」では『砂漠に雨の降るような』で感じた疑問が『たった十四日の奇跡』を読むことで氷解しちゃったりしますから、読み手のイライラは別のところに生じるんですよね。あ~も~あんた達二人はぐずぐずして~、みたいな恋が進まないことに対するイライラ。劇中、「小道具」が本当に上手に配置されていて生きた使われ方をされてるんで、そういう部分を読んではイライラを解消させるわけですが。いやもう、狗飼恭子先生は本当に恋愛小説の名手でいらっしゃる。
物語は今まさにクライマックス。
この不器用な二人の恋物語、あなたも見守ってみませんか?
「14日間の連載小説(14days Story)」
Ripreのキャンペーンに参加しています。
Ripreのキャンペーンで教えて貰ったんですが、4月11日から始まっていた狗飼恭子さん書き下ろしの「デジタル連載小説」がおもしろくって、ついハマってしまいました。これ、おもしろい形式、毎週月・木にウェブサイトに配信されるんですが、たまってた分を一気に読んじゃうともう続きが気になって気になってしようがなく、月曜日には次ぎの木曜日早く来い、木曜日には早く週末過ぎ去って月曜日になれと、ほとんど焦慮にかられる思いで次回配信を待ち望む日々を過ごしておりました。実はこれまだ完結してないんですよ。今全14日分の10日目までが終わっていて、23日の月曜日に配信される分を今か今かと待っているところです。
この小説は、いわゆる「ボーイ・ミーツ・ガール」もので、幾分(いや、かなり)トウがたっているものの、男と女が出会ってから二人の恋が始まるまでの甘く切ないひととき(14日間ですが)が描かれているのです。お互い、相手が気になって気になってしょうがないんだけど、でもたまたま出会っただけの相手に対してこんな感情(淡い恋心)を抱くのはどうかと思うだけの分別はある年齢にはなっていて、そこで生まれる葛藤に悩んだり、会いたいと思う心は募るのに会う手立てがなくて悩んだり、等々といった恋の始まりにつきものの感情の奔流がつぶさに描かれているのですね。なんか一緒になって自分ももう一回恋を始めたくなってしまいます。
男の方は「海」で始まり、女の方が「砂漠」で始まるこの小説、実は男視点で語られる彼の物語と女視点で語られる彼女視点の物語がそれぞれ独立した連載として同時進行で展開していくスタイルなのですよ。まあだから読んでる方はね、それだけにかなりもどかしいと思いをしつつ、先が気になってしようがないというか……。早く次回が来ないかな、とひっぱられるのはよくできたテレビの連続ドラマを見てて覚える感覚と全く同じです。女心を鷲づかみにされるのですね。砂漠のように乾ききった彼女の心が一刻も早く彼の海で潤されますように、みたいな。
彼と彼女に接点が生まれ、心がつながりそうになっては離れていく、その波のような繰り返しが恋愛小説の醍醐味なんですが、普通は主人公は一人で読み手はその主人公と一緒になって相手の気持ちが分からないことにイライラしたり落ち込んだりするわけですが、この「14日間の連載小説(14days Story)」では『砂漠に雨の降るような』で感じた疑問が『たった十四日の奇跡』を読むことで氷解しちゃったりしますから、読み手のイライラは別のところに生じるんですよね。あ~も~あんた達二人はぐずぐずして~、みたいな恋が進まないことに対するイライラ。劇中、「小道具」が本当に上手に配置されていて生きた使われ方をされてるんで、そういう部分を読んではイライラを解消させるわけですが。いやもう、狗飼恭子先生は本当に恋愛小説の名手でいらっしゃる。
物語は今まさにクライマックス。
この不器用な二人の恋物語、あなたも見守ってみませんか?
「14日間の連載小説(14days Story)」
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