シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

>山本太郎の所属事務所、シス・カンパニーが公式ホームページを通して、山本が事務所を離れたことを発表した。

 シス・カンパニーの代表取締役である北村氏は、シス・カンパニーの公式ホームページで“山本太郎についてのご報告”として、「本日5月27日をもちまして、山本太郎がシス・カンパニー所属を離れることになりました」と発表。27日の夜、山本自身もツイッターを通して「事務所やめました!」とつづったが、事務所もそれを認めた形となった。

 山本は、「天才・たけしの元気が出るテレビ」のダンス甲子園で“メロリンQ”という愛称で人気が爆発したことをきっかけでデビュー。「13年に及ぶ所属期間中、大人の俳優として大きく成長を遂げてくれた山本でしたが、昨今は個人的に社会活動に力を入れるようになってまいりました」という北村取締役の言葉通り、山本はこの10年で飛躍的な成長を遂げた。テレビドラマや映画で演技の才能を開花させ、シス・カンパニー移籍後は「難波金融伝 ミナミの帝王」シリーズ、大河ドラマ「新選組!」の原田佐之助役など、シリアスな役からコミカルな演技、時代劇まで幅広い役柄を演じる演技派へと成長した。

 “山本太郎についてのご報告”は、「私たちも、個人の意志を尊重し、仕事と彼の個人的な活動とは切り離してきました。しかし、本日、山本本人より弊社所属を離れたいという申し出がございました」と続く。「これまで共に頑張ってきた年月を振り返ると、私たちも大変残念ではありますが、話し合いの結果、自分の個人的な活動のために事務所に迷惑をかけたくない、という山本の誠意を受け入れることにいたしました」という言葉からは、10年以上の歳月をかけて役者としての山本を育ててきた北村取締役の、やるせなさが伝わってくる。

 これまで山本は脱原発のデモに参加するなど、反原発を声高に訴えており、今月23日には、学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定基準値「放射線量年間20ミリシーベルト」の撤回を求め、文科省前で福島県の親たちと共に抗議活動を行った。その後、ツイッターで反原発発言が原因でドラマを降板させられたことを告白して、波紋を呼んでいた。

 山本は、6月17日から宮本亜門演出のブロードウェイ・ミュージカル「太平洋序曲」への出演が決まっていたが、公演が行われるKAAT神奈川芸術劇場の担当者は、取材に対し「山本さんには、予定通り公演に出演していただく予定です」と答えている。