Movie Walkerより(以下一部抜粋)

>「東京バンドワゴン」の小路幸也による同名小説を映画化した『東京公園』(6月18日公開)の完成披露記者会見が、6月2日に恵比寿のQ.E.D.CLUBで開催。三浦春馬、榮倉奈々、小西真奈美、井川遥、青山真治監督が登壇し、楽しかったという現場を語った。

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みずみずしい東京の公園を舞台にした本作。カメラマン志望の光司(三浦春馬)が、ある女性(井川遥)の尾行を頼まれたことをきっかけに、自分を取り巻く掛け替えのない友人(榮倉奈々)や義理の姉(小西真奈美)と真っ直ぐに向き合っていく。豪華な俳優陣のアンサンブルで贈る本作は、青山真治の『サッド ヴァケイション』以来、4年ぶりとなる監督最新作だ。

青山監督が「爽やかさで選んだ」というキャストについて、「実にまばゆい方々です。今もまぶしすぎて真っ直ぐ見られない皆さんです」と笑顔で語った。すると榮倉が「監督は本当に自由なネコちゃんみたいな動きをされる方で、目を見てしゃべられないなんて嘘だろって思ってます」と笑顔で突っ込みを入れた。

女性陣を見つめるおいしい役柄・光司役を演じた三浦は、その感想を聞かれると「絶対聞かれると思ってました。僕、苦手なんですよ。青山さん!」と、照れながら青山監督にヘルプを求めた。青山監督は笑いながら「美しすぎて見ていられませんでしたって」と助け船を出すと、三浦も続けて「真っ直ぐに見ていられませんでした」とハニカミながら答えた。

三浦は青山監督の現場について、「すごく伸び伸びとやらせてもらいました」とコメント。また、続けて思い出に残った監督の演出について語った。「終盤で長セリフをしゃべったんですが、本番一発で決めたら青山さんが『素晴らしい!』って言ってくれて。役者をやっていて心の底から素晴らしいって言われることなんてめったにないので、一生宝物にできるような気持ちと言葉をいただきました」。小西も「一体となった良いチームに出会えたと感謝の気持ちでいっぱいです」と、青山組を絶賛した。

恋愛、友情、家族愛、喪失、再生など、繊細な心のひだを丁寧にすくい上げた『東京公園』。子供とよく公園を散歩するという井川は、「世代によって公園の用途は変わる。自分に立ち返れる良い空間です」と語ったが、映画を見れば納得! 見終わった後、近くの公園を散歩したくなる、初夏にはもってこいの作品となった。



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