シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

> 3日、ベルリン・フィルハーモニック・ストラディヴァリ・ソロイスツが銀座ヤマハホールにて開催する東日本大震災「被災者鎮魂コンサート」のリハーサルが公開され、祈りが込められた演奏に会場が包まれた。

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を中心とした弦楽アンサンブルとベルリン・フィルハーモニック・ストラディヴァリ・ソロイスツは、大阪公演を 皮切りに5月25日から6月5日まで「ストラディヴァリウス・サミットコンサート2011」の公演のために来日しているが、今こそ日本のために何かしたい というメンバーからの強い要望で急きょチャリティーコンサートが開催されることとなった。総額90億円ともいわれる名器ストラディヴァリウス11台が一堂 に会し、名奏者たちが被災者への祈りを捧げる。本公演のチケットは、同会場の音響の良さから至福の音色の争奪戦が繰り広げられ、当日券無しの盛況ぶり。


 またこの日、奏者たちにとって日本は特別な国であることを伝えるコメントを、代表してヴァイオリン奏者・セバスティアン・ヘーシューが発表。「日 本の皆様のクラッシック音楽への熱意のおかげで、この素晴らしい国への演奏旅行も多く、遠いドイツからも日本という国をとても親しく感じます。地震と津波 による大惨事で、すべてを失った被災地の方たちのことを考えると、つらい気持ちになります。心から応援し、立ち上がる力が見つかりますよう、お祈りしてい ます。わたしたちの力は小さいですが、今回のコンサートを通し『音楽の翼』で、まだまだこの悲惨な運命に悩まされている人々に少しでも元気が出たらうれし く思います」と心のこもった励ましのメッセージが送られた。


 なお本公演では、首都圏に避難している被災者の方々を招待するチャリティーシート10席を設置。会場にて募金活動も行い、コンサートの収益と合わせて日本赤十字社を通じて被災地に寄付される。