産経新聞より(以下一部抜粋)
【素顔の「江」】
> 徳川2代将軍、秀忠の正室、江(ごう)の生涯を描く大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」。本日6月12日は、第22回「父母の肖像」が放送。豊臣秀吉(岸 谷五朗)は、茶々(宮沢りえ)との間に子を授かったことを祝い、淀の地に城を築くことを決める。出産まで4カ月あるにもかかわらず、男子の物をそろえる秀 吉を見て、江(上野樹里)はあきれるが、茶々は「男の子を産む」と宣言。秀吉に、男子だったらかなえてほしい願いがあることを申し出る。
[フォト]第22回「父母の肖像」(6月12日放送)の一場面
一方、駿府城では、北条攻めが決まった徳川家康(北大路欣也)が、三男、竹千代(向井理)に初陣が近いことを告げるが、竹千代は父のやり方が気に入らず、部屋を出ていく。
第22回では、人気沸騰中の俳優、向井理(おさむ)が初登場。のちの秀忠として、江の3番目の夫となる重要な役どころだ。チーフプロデューサーの屋敷陽太郎氏に、向井のキャスティング秘話や、“向井秀忠”の魅力を聞いた。
■ゲゲゲ制作会見で「秀忠見つけた」
家康とともに武家諸法度などの法制定を行い江戸幕府の秩序を確固たるものにした2代将軍、秀忠。ヒロイン、江が江戸城で生涯をともにする相手でもある。屋敷氏はドラマを盛り上げるキーパーソンの秀忠役について、キャスティングには熟慮を重ねたと話す。
「秀忠の父、家康は戦国時代を生き抜いた武将ですが、2代目の秀忠のころには、刀を振り回していた戦乱の世は終わる。当然、時代に合わせてリーダー像も 変わってくる。“文武”で考えたとき、家康は間違いなく“武”の人物ですが、秀忠は知性も感じさせる“文”のイメージ。また、生まれながら殿様になる運命 の人物で、演じる俳優にも気高さが不可欠。そんな人物像に合った俳優を探していました」
屋敷氏が向井を“発見”したのは、平成21年9月の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」制作発表会見のときだったという。当時のことをこう振り返る。
「ドラマ部のスタッフから『いい俳優がいるから、(会見を)見に行ったほうがいい!』と強力にすすめられて会見会場に行ったんです。そこで見た向井さん は、本当に品があった。(質疑応答で)記者の人たちとのやりとりにも知性が感じられた。そのとき、『秀忠を見つけた』と思ったんです」
向井に秀忠役を依頼することについて、脚本家の田渕久美子氏も賛同。屋敷氏は早速、出演の依頼をしたという。
向井は平成18年の芸能界デビュー以来、民放ドラマなどで出演を重ねて若い女性のファンを増やしたが、「ゲゲゲ-」の水木しげる役の好演をきっかけに全国的にブレーク。幅広いファン層を獲得し、現在も映画にCMにバラエティーにと、その露出の勢いは止まらない。
屋敷氏は「人気が出た後では、(長期間の撮影の)スケジュールを取るのが厳しくなってしまうので、『ゲゲゲ-』放送前に依頼でき、秀忠役をやっていただけることに決まったのはラッキーだったと思います」と、「ゲゲゲ-」が結んだ出会いに笑顔をみせる。
屋敷氏が手がけた大河ドラマ「篤姫」(平成20年)では、篤姫の夫で13代将軍、家定を演じた堺雅人が正気と狂気の二面性をみせ好評で、ドラマの視聴率アップにも貢献。視聴者からは、病いに倒れた家定を「殺さないで」「復活させて」と懇願する声も多く寄せられた。
「江」では、秀吉のおい、秀勝(AKIRA)に心を寄せる江にとって、秀忠の第一印象は“最悪”として描かれる。しかし、屋敷氏は「向井さんの秀忠は、 男の自分から見ても、何気ない表情が心をくすぐる」と、“向井秀忠”の魅力に太鼓判を押す。「江」の魅力の新たな起爆剤として期待がかかる。
【素顔の「江」】
> 徳川2代将軍、秀忠の正室、江(ごう)の生涯を描く大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」。本日6月12日は、第22回「父母の肖像」が放送。豊臣秀吉(岸 谷五朗)は、茶々(宮沢りえ)との間に子を授かったことを祝い、淀の地に城を築くことを決める。出産まで4カ月あるにもかかわらず、男子の物をそろえる秀 吉を見て、江(上野樹里)はあきれるが、茶々は「男の子を産む」と宣言。秀吉に、男子だったらかなえてほしい願いがあることを申し出る。
[フォト]第22回「父母の肖像」(6月12日放送)の一場面
一方、駿府城では、北条攻めが決まった徳川家康(北大路欣也)が、三男、竹千代(向井理)に初陣が近いことを告げるが、竹千代は父のやり方が気に入らず、部屋を出ていく。
第22回では、人気沸騰中の俳優、向井理(おさむ)が初登場。のちの秀忠として、江の3番目の夫となる重要な役どころだ。チーフプロデューサーの屋敷陽太郎氏に、向井のキャスティング秘話や、“向井秀忠”の魅力を聞いた。
■ゲゲゲ制作会見で「秀忠見つけた」
家康とともに武家諸法度などの法制定を行い江戸幕府の秩序を確固たるものにした2代将軍、秀忠。ヒロイン、江が江戸城で生涯をともにする相手でもある。屋敷氏はドラマを盛り上げるキーパーソンの秀忠役について、キャスティングには熟慮を重ねたと話す。
「秀忠の父、家康は戦国時代を生き抜いた武将ですが、2代目の秀忠のころには、刀を振り回していた戦乱の世は終わる。当然、時代に合わせてリーダー像も 変わってくる。“文武”で考えたとき、家康は間違いなく“武”の人物ですが、秀忠は知性も感じさせる“文”のイメージ。また、生まれながら殿様になる運命 の人物で、演じる俳優にも気高さが不可欠。そんな人物像に合った俳優を探していました」
屋敷氏が向井を“発見”したのは、平成21年9月の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」制作発表会見のときだったという。当時のことをこう振り返る。
「ドラマ部のスタッフから『いい俳優がいるから、(会見を)見に行ったほうがいい!』と強力にすすめられて会見会場に行ったんです。そこで見た向井さん は、本当に品があった。(質疑応答で)記者の人たちとのやりとりにも知性が感じられた。そのとき、『秀忠を見つけた』と思ったんです」
向井に秀忠役を依頼することについて、脚本家の田渕久美子氏も賛同。屋敷氏は早速、出演の依頼をしたという。
向井は平成18年の芸能界デビュー以来、民放ドラマなどで出演を重ねて若い女性のファンを増やしたが、「ゲゲゲ-」の水木しげる役の好演をきっかけに全国的にブレーク。幅広いファン層を獲得し、現在も映画にCMにバラエティーにと、その露出の勢いは止まらない。
屋敷氏は「人気が出た後では、(長期間の撮影の)スケジュールを取るのが厳しくなってしまうので、『ゲゲゲ-』放送前に依頼でき、秀忠役をやっていただけることに決まったのはラッキーだったと思います」と、「ゲゲゲ-」が結んだ出会いに笑顔をみせる。
屋敷氏が手がけた大河ドラマ「篤姫」(平成20年)では、篤姫の夫で13代将軍、家定を演じた堺雅人が正気と狂気の二面性をみせ好評で、ドラマの視聴率アップにも貢献。視聴者からは、病いに倒れた家定を「殺さないで」「復活させて」と懇願する声も多く寄せられた。
「江」では、秀吉のおい、秀勝(AKIRA)に心を寄せる江にとって、秀忠の第一印象は“最悪”として描かれる。しかし、屋敷氏は「向井さんの秀忠は、 男の自分から見ても、何気ない表情が心をくすぐる」と、“向井秀忠”の魅力に太鼓判を押す。「江」の魅力の新たな起爆剤として期待がかかる。