BARKS

>振り返れば既に1年半も前のこととなる2010年1月、ロサンゼルスの街中で「X JAPAN MUSIC VIDEO SHOOTING in Hollywood」と名付けられた大々的なビデオシューティングが強行されたのを、みんな憶えていることだろう。ヘリが舞い火柱が上り、総制作費5億円をかけての未曾有の撮影は、常識を覆す大規模なものだった。

◆「JADE」ジャケット画像

全5曲分のPV撮影が行なわれたプロジェクトであったが、中でも1月7日と8日の2日間にわたってL.Aシアターで撮影され、1月9日16:00からコダックシアター屋上特設ステージにおいても撮影が敢行された楽曲が、まさしくDEAN KARR監督のもとで撮影された「JADE」のPVだった。

これまでもライブで披露され、多くのオーディエンスに親しまれてきた「JADE」だが、やっとというべきか、ついにリリースが正式発表された。北米、ヨーロッパ、中南米で6月28日に発売、iTunes、Amazonをはじめとした各国の主要配信サイトにてデジタルフォーマットでリリースとなる。

日本リリースは6月28日(火)からmu-moで先行配信、7月13日(水)よりiTunesを含む日本国内の主要配信サイトでリリース、同時に東南アジアでもリリース開始となる。

「アメリカとヨーロッパでの楽曲リリースは、X JAPANにとっての長年の夢でした。音楽は計り知れない力を持っている。僕たちは音楽を通じて東洋と西洋のギャップに橋を架けられると信じている。「JADE」がその最初の一歩になれればと願っている」──YOSHIKI

あわせて公開となった「JADE」のアートワークは、YOSHIKI自身がカメラマンとして撮影した写真が用いられた。深いブルーが美しいショットだ。「JADE」はアンディ・ウォレスによってミックスされ完成となったが、レコーディングは日本とYOSHIKIのロサンゼルスのスタジオで行なわれたものだ。ハリウッドにあるYOSHIKI所有のプライベートスタジオは、音響特性の優れた大きなブースを持ち、かつてはメタリカ『Black Album』のレコーディングも行なわれた名スタジオのひとつである。

なお、「JADE」は英語盤のX JAPANデビューアルバムの1曲目に収録される作品であり、アルバムからの1stシングルにあたる作品で、現在アルバムレコーディングは最終段階に入っているという。完成までもう間もなくというところだが、現地時間6月13日にはYOSHIKIは左腕にまたブロック注射を行なっている。数週間前に右手首に注射したばかりだが、コンディションに問題を抱えているのか…非常に心配だ。世界ツアーから作品リリースまで大所な局面を迎え、体調に万全を期すよう切に願いたいところ。

現在、Yahoo!JAPANチャリティーオークションでは、X JAPAN欧州ツアーの面会付きチケットとYoshikiが2010年に北米ツアーで使用したネックブレースが出品され、多くの入札が入っている。落札者が無事コンサートを楽しめるように、そしてYOSHIKIがネックブレースを必要となることのないように、見守っていよう。「JADE」がリリースされる6月28日(火)は、X JAPAN欧州ツアー&南米ツアーの初日である。



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