ムービーウォーカー
より(以下一部抜粋)
>X-MENのリーダーであり、創設者である彼は、パワフルで慈愛に満ち、車椅子生活を強いられながらもミュータントの平等のために闘う高貴なテレパシー能力者である。その名はプロフェッサー・チャールズ・エグゼビア。またの名をプロフェッサーX。カメオ出演した『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(09)を含め本作で4作目となるこの役はサー・パトリック・スチュワートが演じてきた。しかし『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(公開中)でのチャールズ・エグゼビアは、これまでとは大きくその姿を変えて登場する。自身の能力や待ち受ける運命の大きさにもまだ気づいていない、生意気な若者として。そうそう、まだ脚も使えるし、髪も豊かだ。
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』で我々はエグゼビアがX-MENを創設するきっかけとなる出来事を目撃する。この感動的で肉体的にも大転換を遂げる出来事を描くため、監督のマシュー・ヴォーンはここ数年で頭角を現してきた才能ある若手俳優の一人であるスコットランド人俳優ジェームズ・マカヴォイに白羽の矢を立てた。
『つぐない』(07)や『ウォンテッド』(08)など、幅広い作品に出演してきた31歳のマカヴォイは、自身がオタクだったことを告白し、この役は様々な意味でパーフェクトだったと言う。撮影現場でのインタビューで、ハゲにはならないこと、エグゼビアのイデオロギー、そして大好きな俳優の後任を務めるということなどについて聞いた。
――原作では大いなる理想を抱いてX-MENを設立していますね
「必要性から生まれたんだと思うし、映画の終盤までに彼は理想を見つけるんだ。でも、それは決してスーパーヒーロー的なものではない。僕はずっとX-MENというのはちょっと違う存在だと感じていたんだ」
――彼らは必ずしも犯罪と戦ってはいません
「彼らは互いに戦っているんだ。市民戦争みたいに! 終わることのない戦い。でも、僕はそこに興味を抱いたんだ。格好良いスーパーヒーローじゃない彼らを見せるというところにね。彼らはとてつもない能力を備えてはいるけれど、それ以外の何者でもないんだ」
――若き日のエグゼビアとは、より肉体派のエグゼビアということでしょうか?
「それほどスタントはないんだけど、映画の終盤では本作の彼と、今後の彼を対比させたいと思っているんだ」
――本作に出演するきっかけを教えていただけますか?
「突然、マシューから電話がかかってきて、ちょっとこっちに来て脚本読まない?って聞かれたんだ。最初の40ページを読んで是非やりたいと思った。最初に話していたこと、つまりチャールズは映画シリーズの当初からすごく変わったんだということが大きかった。そこに惹かれて、それをできる限り突き詰めていきたいと思ったんだ」
――『ファースト・ジェネレーション』のシリーズ化はお考えですか?
「もしそうなるなら、そうなると良いと思っている。きっと面白い展開になるよ。『ウォンテッド』の時は、続編で自分のキャラクターがどんな方向に行くのか全く見当がつかなかった。でも、今回の役ならこれからどの方向性に持っていきたいか明確にわかっているからね」
――20年、30年後のエグゼビアに会ってみたいと思いますか?
「考えてみるのは2作目の設定を70年代にすること。そういう展開なら是非見てみたいな。フリーラブの時代の夏に彼らは何をやっていたんだろう?(笑)」