「スカイライン~」は、例えばキッチンシンクに住み着いている細菌に人格があったとして、シンクの清掃を決意した住人から様々な洗剤やスポンジで波状攻撃を受けたらこんな状況になるんじゃないか、みたいな話。スポンジでシンクからぬぐい取られたとしても、細菌はその中でまだ生きてたりするけどね。

たとえが分かり憎いですが、要するに「スカ~」に出てくる登場人物達がシンクで増殖しちゃった大腸菌かなんかで、それを根こそぎ退治しようとする人間が襲ってくる側だと思えばよいのです。掃除する時は大腸菌などカケラも残すまじ、という強い決意で始めるじゃないですか、大腸菌の将来など気にもせず。

そういう意味では「スカイライン 征服」は傲慢な人間の考え方に対して一矢報いたと申しましょうか、自然の中で自分達だけが上位に立ってると思ってちゃダメなんだよと教えてくれる作品でもあります。監督達がそんな事を考えてたかどうかは分かりませんが(←絶対考えてない。掃除する側で撮ってた)。

監督達が何を考えてたかっつーと、特殊効果のやりたい放題。もはや説明もストーリーも何もかも放棄してのやりたい放題。とってつけたように恋人達を出したけど、それなら「クローバーフィールド」の方がなんぼかマシだったわ! 


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