ロイターより(以下一部抜粋)

>ベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者J・K・ローリング氏は23日、小説の世界を体験できる新たなウェブサイトを開設し、同サイトを通じて10月から全7巻の電子書籍を販売することを明らかにした。

 また、続編の執筆については「計画はない」とし、主人公ハリーとの冒険の幕は降りたとして明確に否定した。

 ウェブサイト(www.pottermore.com)はソニーと共同で開設。電子書籍は複数の言語で配信され、主要な電子書籍端末が利用できるという。

 ローリング氏は電子書籍について、今後さらに普及する可能性に言及。「初めて電子書籍をダウンロードしたが、特に旅行時や子どもたちにとって奇跡的といえる。ハリーをこの新たな媒体に連れ出すことを素晴らしく思う」と述べた。

 このウェブサイトでは、登場人物の経歴など新たな情報が公開されるほか、各巻の内容に沿って「組み分け帽子」のプロセスや「ダイアゴン横丁」での買い物 など、小説の世界を体験できる。まずは第一巻「ハリー・ポッターと賢者の石」の世界が公開され、利用は無料。第二巻は来年初頭に、以降の巻も随時「体験」 が可能になる見通し。

 サイトはハリーの誕生日である7月31日から利用登録を受け付ける予定で、先着100万人は10月にオープン予定の同サイトに先行してアクセスできるほか、サイトの「仕上げ」に参加する機会が与えられる。

 ローリング氏は続編執筆の可能性を否定する一方、シリーズの百科事典の出版については可能性に含みを残した。「(百科事典出版は)ことによるとある。もし百科事典を出版することになったら、すべての収益を慈善団体に寄付したい」と述べた。