夕刊フジより(以下一部抜粋)

>【有名人の店】「博多どかどか団」東京・駒沢大学

 佐々木蔵之介がお気に入りの焼き鳥屋だ。店内はカウンター12席のみの、アットホームな雰囲気。連日満席になる人気店なのだ。

 「コンセプトは、“インドアの博多屋台”です。家に遊びに来るような気軽な感じでいらっしゃるお客さんが多いです」と話す店主の萩尾和洋さん。佐々木とは8年前に共通の友達を通じて知り合い、飲み友達でもあるそうだ。

 「普段はお互いに記憶にも残らないようなバカ話をすることが多いです。芸能人とは思えないほど、気さくでいいやつですね」と笑顔を見せる。

 佐々木の実家は創業120年の老舗の造り酒屋である佐々木酒造。佐々木は跡を継ぐつもりで、神戸大学の農学部で、バイオテクノロジーや酒米の研究をし、 その後、販売戦略などを学ぶ目的で広告代理店に就職。着々と酒造家の道を歩んでいたが、その後芝居の魅力に取りつかれ、会社を辞めて俳優の道へと進んだと いう、珍しい経歴を持つ。だから、酒には詳しいし、かなりの酒豪だそうだ。そして、そんな彼だからこそ通う魅力が、この店にはあるのだ。

 アルコールは、入手困難なプレミア焼酎が50種類以上揃っていて、しかも全て驚きの580円均一。「伊佐美」「三岳」「百年の孤独」などもこの価格で飲 めるので、酒好きにはたまらない! 日本酒は日替わりで3種類用意。日によっては佐々木の実家の日本酒「洛中」が飲めることもある。「米のうまみが生き た、飲み口の良いお酒ですよ」と萩尾さん。店主もおススメの日本酒なのだ。

 佐々木は3カ月に1回ほどのペースで来店。1人のときもあれば、マネジャーや友達を連れてくることもある。酒はビールから始まり、そのあと日本酒にいき、3時間以上飲み続けることもあるそうだ。

 料理のお気に入りは「豚バラトマト巻」(210円)と「とり天」(580円)。「豚バラトマト巻」は、口の中で豚バラの香ばしさとジューシーなトマトが 一体となり、ウマイ。「とり天」は天つゆでいただくスタイル。国産の鶏ささみを使用し、さっぱりしていて、お酒の邪魔をしないのがうれしい。

 6年前にこの店がオープンしたときは、佐々木は店の外で通りがかりの人たちに声をかけて、店の宣伝をしてくれたこともあるそうだ。「売れた今も、昔と全 然変わらないですね」と萩尾さん。それは店主が佐々木に対して態度を変えないから、昔のままでいられるとも言えるだろう。ここは佐々木が昔と変わらずくつ ろげる名店なのだ。

 ■東京都世田谷区駒沢2の12の14 グランドメゾン駒沢 102号室。(電)03・5481・2688 (営)18~翌5 不定休