「僕のエリ」では市井の普通の人々が事件に巻き込まれ、彼らもまた当事者になっていくという設定だったので一人一人にきちんとセリフがあったのだが、「モールス」にはそれがない。代わりに望遠鏡やドアスコープ越しに人を見るシーンがやたら多い。監督は「レンズ越しに覗く」事に強い執着があるらしい。
マット・リーヴス監督といえば「クローバーフィールド」ですが、この作品もいわばほぼ全編レンズ越しに見た光景だったわけで。レンズを通せばどんなに生々しい現実もフィルターをかけたように冷徹に見ることができると言いたいのだろうか? そういえば「モールス」では凄惨なシーンもガラス越しだった。
ガラスを一枚隔てればそこで起きている事象を冷静に観察することができる、と監督が思っているかどうかはさておき、「僕のエリ」では曖昧だった部分が「モールス」では結構明確になっている部分があったと思う。逆に「エリ」では見せてたけれど「モールス」では見せなかった部分もあったりして♪
マット・リーヴス監督といえば「クローバーフィールド」ですが、この作品もいわばほぼ全編レンズ越しに見た光景だったわけで。レンズを通せばどんなに生々しい現実もフィルターをかけたように冷徹に見ることができると言いたいのだろうか? そういえば「モールス」では凄惨なシーンもガラス越しだった。
ガラスを一枚隔てればそこで起きている事象を冷静に観察することができる、と監督が思っているかどうかはさておき、「僕のエリ」では曖昧だった部分が「モールス」では結構明確になっている部分があったと思う。逆に「エリ」では見せてたけれど「モールス」では見せなかった部分もあったりして♪