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>イタリアで開催中の第68回ベネチア国際映画祭で10日夜(日本時間11日未明)、最高賞となる「金獅子賞」を競うコンペティション部門に出品された園子温監督の『ヒミズ』に主演する染谷将太(19)と二階堂ふみ(16)が、最優秀新人俳優賞にあたる「マルチェロ・マストロヤンニ賞」をダブル受賞した。日本人の同賞受賞は初めて。

ベネチア映画祭のチーム『ヒミズ』そのほかの写真

 同作は、『行け!稲中卓球部』などで知られる人気漫画家・古谷実が、2001年から2003年にかけて『ヤングマガジン』(講談社)に連載した漫画が原作。舞台を3.11後の日本に改め、被災地でも撮影を強行。絶望的な状況の中で希望を見いだす中学生の男女の姿を通して、日本の“今”を掬い上げた。

 染谷は平凡に生きようとしながらも道を踏み外し、自身が犯した罪をきっかけに、悪人を殺そうと町を徘徊(はいかい)する中学3年の少年・住田を、二階堂は住田を救いたいと思いを寄せる少女・茶沢を演じた。

 染谷と二階堂は6日の公式上映にあわせて現地を訪れていたが、すでに帰国しており、きょう夕方より都内で会見を開く予定。