去る9月15日、表参道 THE GALLERY で開催されたHANAオーガニックブランド発表会にお邪魔してきました。
パネルもパッケージも印象的な花の画像が飾っています。
或いはボッティチェリの「春」で女神達の足元を飾る花々にも似ています(参考
)。
奥のパネルはまるでミレイの「オフィーリア」のよう(参考 )。
黒い背景の中に確固たる色彩をもって浮かび上がる花々は普通の写真ではなく、荒木克己さんによる「スキャナーアート」の作品。スキャナーを使って花の最も美しい瞬間をデジタルにうつしとったものでしょうか。
最新技術による花の映像が、時を遡ったルネサンス期の絵画と通じるものがあるなんて、花の美しさは人類にとってそれだけ普遍ということですね。
時を遡り、時間を巻き戻す。
女性の肌に若さを取り戻す。
これがHANAオーガニックのコンセプト。
HANAを開発する際に参考にした「王妃のローズ美容液」は、製法を700年前の中世ヨーロッパにまで遡ります。
14世紀のハンガリー、20代の王子に恋をした70代の王妃がお抱えの錬金術師(植物療法士)に命じて作らせた若返りの香水(化粧水)。それを使った王妃の肌はつややかになり、遂には意中の王子に求婚されるほど若返ったのだとか。
この化粧水、「ハンガリアンウォーター」にはローズマリー、ラベンダー、ネロリ、ローズといった細胞再生に働く花精油が調合されていました。
この花精油こそHANAのパワー。
香りとして脳に到達し、皮膚から、また呼吸器から肺を通じて毛細血管に入ります。こうやって吸収された精油の化合物には、中枢神経に働きかけ、副交感神経を刺激し、肌や消化器系、生殖器系の働きを助ける作用が知られています。
単に肌に浸透して潤いを与えるだけではなく、全身から若返りをうながす「再生力」を供給するオーガニックの化粧品、それこそがHANAの目指すものなのです。
こちらが今年の2月14日にデビューした化粧水と乳液。
”花で満たされるウォーター” フローラルドロップ(化粧水)と
”肌を眠らせるミルク” ムーンナイトミルク(乳液)。
この内ムーンナイトミルクの方は発売から一年もたたないのに「マイロハス・コスメアワード」乳液部門で大賞受賞というのですから、その効果がどれだけめざましいか分かるというもの。
私もその場で試させて頂きましたが、とにかくその香りの強さに圧倒されました。「強さ」といっても、たとえば香水のようにキツい匂いとは全然違い、香りの中に内包された「力強さ」のことなんですね。香りの中に毅然とした、荒々しい程の生命力を感じるのです。かいだ瞬間、血がたぎる、というか。
まあHANAは夜専用の化粧品なのでね、寝る前にそんなに血湧き肉躍ってどーするんだという気もしないではないですが、その強い香りはそのまま浸透すると精神の深いところで安らぎを与えてくれるものなのです。心の奥底、潜在意識にまで作用して鎮静効果を与えてくれるような、そんな感じ。精神の深奥を整えてくれるから、眠りが安らかで深くなるんだなと思いました。
香りによる効果をダイナミックに体験した発表会でした。少しは私も若返ったかな?