映画.com より(以下一部抜粋)


>アメリカのテレビ業界において、女性やマイノリティの進出が著しく遅れているとロサンゼルス・タイムズ紙が報じている。

 米監督協会(DGA)が2010年から11年のテレビシーズンにおけるドラマ170作品、計2600話を手がけた監督の性別と人種を調査したところ、白人男性が77%と圧倒的に多いことが判明。白人女性とマイノリティ(非白人)男性がそれぞれ11%で、マイノリティの女性監督にいたっては1%という結果が出た。

 DGAは映画やテレビの製作現場における人種や性別の偏りを改善しようと、製作会社に雇用の改善を求めてきたが、前年からほとんど変わっていない現状が明らかになった。そのため、白人男性しか監督に起用していない「バーン・ノーティス」など9番組、女性やマイノリティ監督の割合が15%以下の「CSI:科学捜査班」「Dr.HOUSE」など16番組をワーストとして批判している。

 また、サンディエゴ州立大学のCenter for the Sturdy of Women in Television and Filmの調査によれば、プライムタイムのドラマやコメディ、リアリティ番組の脚本家のうち女性の占める割合は15%で、前シーズンの29%から大幅にダウンしているという。華やかに映る米テレビドラマの裏側で、女性やマイノリティが冷遇されている現実が明らかになった形だ。