webザテレビジョン より(以下一部抜粋)
>ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社の一部門であるワーナー・ブラザース テレビジョンは、クライム・サスペンス・ドラマ「サウスランド シーズン3」を、「WARNERTV」にて、2011年9月16日(金)から独占オンデマンド配信をスタートする。配信開始にあたり、主演のベン・マッケンジーが初来日し、インタビューを行った。
【写真】ベンは「すごく大人な、洗練されたドラマ」とアピールした
同作は、ロサンゼルス市警を舞台に、警官のリアルな現状や若き新人警官の成長や苦悩を描き、臨場感あふれるアクションがスピーディーに展開されている。ベンは新人警官のベン・シャーマン役を熱演している。
――役どころについてお聞かせください
ベン・シャーマンは、まだ見習い中の新人の警察官です。ちょっと面白いのは、家がとても裕福なんです。父親は、明らかに有罪であるかのような犯罪者を無罪にする弁護士。ベンは父親との仲がうまくいっていないため、父親とは真逆のことをしてやろうと思っている、そんなユニークな人物です。
――警官役を演じるために、何か準備をしましたか?
今回、自分だけでなく主な俳優たちは、実際のロサンゼルス市警と一緒にトレーニングをしました。本物の警察官と車に同乗させてもらい、昼夜ロスの町を一緒に回ったり、射撃のレッスン場にも行きました。ほかに、どういう専門用語を使うのか、逮捕するまでの過程、犯罪者とどう駆け引きをするのか、といったことを勉強し、準備しましたね。
――役作りをする中で、意識していることはありますか?
ベンという人物は、すごく物静かで、ストイックで、あまり自分の気持ちを話さないんです。特に、裕福な家庭の出身であることを隠しているところもあるので、その部分をうまく出すために、演技の上では彼が自分の言葉や行動を、慎重に選んでいることを感じさせるようにしています。
――ベンという役について、ご自身と似ているところはありますか?
役を演じるときは、もちろん自分と全然違うときもあるけれど、自分自身が投影されるところがあるんです。自分の経験や世界観を通して、その人物を解釈しようとしながら演じるものだと思っています。前に、ある方が「キャラクター(役)というものは存在しない。セリフと俳優自身がいるだけだ」と言っていて、それが賢い言葉だと思ったことがあります。つまり、2人の俳優が同じ役を演じても全く違う解釈になる、という意味なんです。だから、ある意味自分自身が出てしまうところを抑えないように、アプローチをとるべきだと思っています。ちなみに、似ているところはあると思いますが、自分の方がもっとリラックスしていますね(笑)。
――最初にドラマの台本を読んだとき、どのような印象を持ちましたか?
ディテールが素晴らしくて、ファンタスティックだと思いました! 最近の映画・テレビは、少し説明が過多になっている傾向があると思うんです。その人がどういう人なのか、すごくわかりやすい形で観客に伝えようとしている。それがこの作品にはなかったんです。すごく複雑で、豊かで、登場人物にも多面性があって、一人一人が矛盾を抱えているようなところがありますし、それに加えてアクションとサスペンスが満載です。でも、特に際立ったのはキャラクターの個性の豊かさでした。
――撮影中の雰囲気や、共演者とのエピソードをお聞かせください
すごくハッピーな大家族という感じです。このドラマは、普通のアメリカのテレビ番組と比べると撮影ペースがものすごく速いんです。屋内シーンがほとんどなく、ほぼすべてロケで、しかもどんどん場所を変えて撮影をしています。そんなハードな撮影の中、出演者は和気あいあいとしているフレンドリーな現場で、ジョークもよく飛び交っています。もちろん、一度カメラが回れば皆真剣に撮影をしますよ!
――今回が初来日ということで、どこか観光に行きましたか?
オフの日に明治神宮に行きました。すごく美しかったんですが、暑かったのであまり長くは滞在できなかったです(笑)。そんな暑い日だっただけに、昼に食べた冷たいそばのおかげで、とてもリフレッシュできました。それから秋葉原に行って、まだ幼いいとこにおもちゃやフィギュアをおみやげに買いました。その後は相撲を見に行ったのですが、これはエンターテインメントとしてとても楽しめましたね。
――最後に、視聴者の方にメッセージをお願いします。
警察官の活躍を描くドラマはアメリカに多くありますが、サウスランドはユニークなのでひと味違います。このドラマでは、犯罪が起きてから、それをもちろん皆で解決しようとするのですが、それとは別に、登場人物それぞれの人生や生き様が垣間見えて、こういう仕事をするために必要なことはどんなことなのか、ということを描いています。すごく大人な、洗練されたドラマだと思うので、ロスの警察官はこういう感じなんだ、と追体験するような形で見てもらいたいです。