シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)
>ジャッキー・チェン作品に欠かせないエンドロールでのNG集だが、そこにはジャッキーの意外なメッセージが隠されている。「傷は男の勲章!」とばかりに大きなけがにも見舞われながら57歳となった今でも危険なノースタントアクションを続けるジャッキー。ユーモアに満ちたNG集には、見た目のかっこ良さだけでアクションをマネしないよう、危険な失敗テイクを多数収め、子どもたちへのメッセージとしている。
ジャッキー・チェン出演最新作『1911』写真ギャラリー
ジャッキーの代表作『プロジェクトA』(1984年公開)では、敬愛するサイレント俳優ハロルド・ロイドの映画『ロイドの要心無用』にオマージュささげ、高さ25メートルの時計台から落下するシーンの撮影のため、3度も実際に落下してみせたジャッキー。その際、首の骨を折り、入院とリハビリを余儀なくされたというから、ジャッキーが自ら行っているアクションの危険度は折り紙付きというかなんというか……。1986年公開の映画『サンダーアーム/龍兄虎弟』では、木から木へ飛び移るシーンで、つかまった枝が折れて落下し、岩場に激突。頭蓋骨骨折の大けがを負い、「ジャッキー・チェン死亡!?」のニュースまで全世界を駆け巡った。
しかし、ジャッキーがすごいのは、そんなけがに見舞われても、すぐにカムバックしてきたことにある。『プロジェクトA』で首の骨を折ったにもかかわらず、すぐに新作『スパルタンX』を発表したし、死亡説まで流れた頭蓋骨骨折後も、すぐに仕事復帰し、『サンダーアーム/龍兄虎弟』を完成させてみせた。ただし、そうやってカムバックできるのは、ジャッキーだからこそ。「子どもたちにマネをしないでほしい」。そんなメッセージが、込められていると知って、改めてジャッキーのNG集を見てみると、余興として見ていたNG集の見方も変わってくる。
10月にハイビジョン3チャンネルを開局するWOWOWにて、「ジャッキー大全 伝説の35作品一挙放送」が決定しているジャッキー。そこでは『ドラゴンロード』『スパルタンX』『ポリス・ストーリー 香港国際警察』などジャッキーの往年の名作映画がめじろ押しで、ジャッキーのそんな武勇伝を、作品を通して回想することもできそう。先に挙げた骨折エピソードもある『プロジェクトA』では、おなじみのエンディングテーマ「東方的威風」を皆で合唱しよう! と「ラ」のみで歌った“あなたの声”を募集しており、10月1日14時まで電話やウェブにて応募を受け付けている。意外なメッセージも込められたNG集に、あなたの声で彩りを添えてみては? あなたにとって永久保存版のNG集が、WOWOWで放送されるかもしれない。