アカデミー賞ご法度が発令!ツイッターや接待パーティーが制限されアカデミー賞有権者たちはちょっとしたパニック!

シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)


>来年のオスカー戦線に向けて、アカデミー本部が授賞式前に行われる作品関係者主催のアカデミー賞有権者たちを対象にしたスターたちを招いたQ&A付の試写会、そしてPRパーティー、果てはツイッターを使用したご法度項目などなど、オスカー授賞式に向けてのPR活動を規制するルールを強化したためハリウッド内にちょっとしたパニックが生じている。

 先ごろアカデミーから発表された、「第84回アカデミー賞対象作品の宣伝活動に関しての規則」と仰々しく題された「ご法度」告知は、「試写について」「試写の無料入場券について」「試写の予定について」「対象作品の試写会招待状のサイズとデザインの規制」などなど、事細かに17か条にわたっており、内容の一例を挙げると、「試写用DVDの郵送方式に至ってはシンプルな梱包を推奨。DVDジュエルケースの大きさを超えないこと。派手なデザインや付録は禁止する」とどの箇条もかなり事細かな制限が記されている。

 これらの規則の中で一番大きな波紋を呼んでいるのは、アカデミー賞対象作品、そしてノミネート作品のPRとして毎年盛大に行われていた業界パーティーについてである。

 これまでは、年が明けるとともにアカデミー賞投票締め切り直前までハリウッドの至るところでアカデミー賞候補となった映画に対する最終票集めのPRとして、出演陣をはじめとした関係者たちを招待して贅を尽くしたパーティーが開かれていた。しかし、このたび発表された新しいアカデミーの規則によると、アカデミーのメンバーが招待されている試写会にその作品の出演者や携わったスタッフが出席できるのは2回まで。そしてノミネーション以降においては、そういった試写会でドリンクやフードを振舞う行為をアカデミー側は今回固く禁じている。これは、アカデミー会員が接待の内容に気を良くしたことでその映画に対して優位な投票を行わないように、という配慮からだが、業界の中には、「これでアカデミー会員である特権と楽しみが半分以上消滅した!」と冗談をいう人もいるほどで、今回からアカデミー賞戦線の様相がかなり変わることが予想されている。

 これに応じてアカデミー候補作品を抱えるスタジオ側が一体どのようなオスカー必勝戦略に出るのかに興味が集まっており、これからたけなわとなるアカデミー賞バトルを目前にして、ご法度に触れれば出場失格の憂き目を見る恐れもあるため一部の関係者たちは少々パニック気味。アルマゲドンならぬアカデミーゲドンが業界に到来するのでは……などと話している。