Movie Walker より(以下一部抜粋)

>明日10月7日(金)より全国公開を迎える『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』で人間側の主人公ウィルを演じるのは『スパイダーマン』シリーズのハリー役で世界的に知られ、『127時間』(11)ではアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたハリウッド若手きっての高学歴俳優ジェームズ・フランコだ。

【写真】ジェームズ・フランコは本作を「VFX映画に全く見えない」と感嘆の言葉を述べている

ジェームズ・フランコ演じるウィルは、巨大製薬会社で働く新進気鋭の科学者で、彼は父親を苦しめるアルツハイマー病の治療薬を開発するため、寝る間も惜しんで働き続けている。そして、ひょんなことから彼はまだ赤ちゃん猿のシーザーを預かり、父親の介護をしながらも家族として育て、思いやりや人を愛する心を共に育むという重要な役割を果たす役どころだ。

今回の動画インタビューで、ジェームズ・フランコは、「シーザーがウィルのところで一緒に住み始めた当初は『クレイマー、クレイマー』(80)のような状況なんだ。若い男がいきなり親としての役割を担うことになる。子育てなど何も知らない状態でね。それに加え、シーザーはすごく知能が高いから、ウィルは彼を薬物効果のモデルとして見て検証している。シーザーを息子として育てると同時に、使用した薬物の前向きな効果を見守っているんだ。でもストーリーが進むにつれ、父と子の関係がより強くなり、ウィルは科学者としての成功を求めるよりも先に、一人の人間としてシーザーを大事にするようになる」と、自ら演じたウィルを分析する。

また、彼は主人公シーザーを演じたアンディ・サーキスについて、「アンディ・サーキスは、言わば新しい形での演技を作り上げた第一人者だ。実際の撮影では彼はチンパンジーの格好はしていない。灰色のパジャマのようなものを着て、体中にセンサーが装着されてる。顔にも点々で印がつけてあって、特殊効果チームがコンピューターで彼の表情を読めるようになっているんだ。つまり、アンディの動きの全てがコンピューター上に記録される。そんな状態の役者を相手に、彼は実はチンパンジーなんだと自分に言い聞かせて演技するのはさぞ難しいだろうと思われるかもしれないけど、アンディと共演した最初の場面から全くそんな心配はなかったよ」と非常に高く評価している。

さらにVFXに関しても同様だ。「VFXがありふれた今の時代で、この映画はVFX映画に全く見えないし、感じられないんだ。でもこの映画は非常にパワフルだ。観客を単純に派手なことで驚かせるだけでなく、ごく自然で、かつリアルで感情的なドラマとして、非常に質の高い作品になっている」と、VFX映画が新時代に突入したことを自身が感じているようだ。


Who killed Cock Robin?