>ローガン・ラーマン、オーランド・ブルーム、ミラ・ジョヴォヴィッチ、クリストフ・ヴァルツらが出演する『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(10月28日日本公開)のメガホンをとったポール・W・S・アンダーソン監督が、アクションについて語った。
仲良く腕組みするミラ・ジョヴォヴィッチ&ポール・W・S・アンダーソン夫妻
『バイオハザード』シリーズの監督として知られるアンダーソン監督は、「三銃士」という古典題材について、「度肝を抜くような冒険作品が大好きなので、いつか自分で手がけたいと温め続けてきた」という。その古典を、アンダーソン流に仕上げるには、どんなアプローチをとったのだろうか。
「僕はアクション作品の監督として知られていますから、本作でもまったく新しいアクションを取り入れたいと思いました。一方で剣闘シーンはリアルに見せたかったので、観客を魅了する見せ方について何度も検討を重ねました」。
そして、「剣闘シーン担当のニックにこう言ったんです。『100%リアルなシーンにしてくれ。だましもワイヤーもなし。特撮やCGもなく、プラスチックの剣を使わない。本物の剣闘シーンがほしい。君が今までに携わった、どの作品より最高のシーンを作ってくれ』とね」と話した。
作品の方向性を決めるのは、監督の大切な役目。剣のプロにリアルな演出を求めたアンダーソン監督の、剣を使った立ち回りは見どころのひとつになっている。
そして、劇中に登場する“飛行船”もセットを建てて、リアルを追求したという。
監督は、「初めてセットを見た時、“マジでデカいな!”と驚きました。これまで制作してきた中でも大のお気に入りですね。豪華で巨大なその3階建ての飛行船は、莫大な制作費と労力をつぎ込んで作りました。やろうと思えば役者をグリーンセットに立たせてデジタル処理で映像を作ることもできましたが、大きなセットを組むことで得られる、迫力を失いたくはなかったんです」と、“場”の存在感の重要性を語った。
主人公ダルタニアンが、覇気を失った3人の銃士を奮い立たせ、力を合わせてフランス国王と王妃を守る勇姿は、この秋の東京国際映画祭オープニングをはじめ、日本全国で躍動する。