映画.com より(以下一部抜粋)
>ロバート・ダウニー・Jr.が、米映画界への貢献を認められ「第25回アメリカン・シネマテーク賞」を受賞。10月14日、米ロサンゼルスのビバリー・ヒルトン・ホテルで行われた授賞式に出席した。
ウィノナ・ライダー、メル・ギブソンの差別発言を暴露
父ロバート・ダウニー、ジョディ・フォスター、マイケル・ダグラス、ジャック・ブラック、ガイ・リッチー、ジョン・ファブローら出席者が見守るなか、旧友メル・ギブソンからトロフィを受け取ったダウニー・Jr.は、元恋人へのDV容疑や人種差別発言で映画界から干された感のあるギブソンを擁護するスピーチを行った。
自身も薬物依存症で長く低迷した経歴を持つダウニー・Jr.は、「依存を断ち切れなかった頃、メルは『希望を捨てるな』と言ってくれた。そして、仕事がなかった僕に、本来自分が主演する予定だった映画の役を譲ってくれた」と感謝を表明。そして、「しかしメルの言葉で何より心に響いたのは、もし自分の犯した悪行に対する責任を認め、自分の醜い部分を受け入れることができるなら――メルはそれを“サボテンを抱く”と表現した――、そのサボテンを充分抱いたなら、そのときやっと一人前の男になれると言ってくれたことだ」とスピーチを続けた。
さらに、自分はその教えを実行して成功したと前置きをしたうえで、「あなたがこれまで一度たりとも罪を犯したことがないというなら別だが――もっとも、それなら完全に業界を間違えたとしか言いようがないが――、そうでなければ我が友人の逸脱を許してはもらえないだろうか。彼は、充分長いあいだサボテンを抱いてきたのです」と会場に訴えかけた。
米エンターテインメイント・ウィークリー誌によれば、スピーチが終わると出席者は万雷の拍手で応え、ギブソンは涙ぐんでいるように見えたという。