ジャッキー・チェンが、映画出演100本目の記念作『1911』(11月5日公開)を引っ下げて来日、10月21日に六本木のザ・リッツ・カールトン東京で記者会見を開催した。本作は、明日開幕する第24回東京国際映画祭の特別オープニング作品に選ばれ、ジャッキーもグリーンカーペットを歩く予定だ。会見では、日本語吹替版の声優として参加した中川翔子も登壇。ジャッキーの熱烈ファンであるしょこたんは、大はしゃぎでジャッキーに対する思いを語った。
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笑顔で登場したジャッキーは「ミナサン、コンニチハ!」と日本語で挨拶。「お久しぶりです。また日本に帰って来ましたが、皆さんすっかり回復されていて、嬉しいです。ずっと帰って来たいと思っていましたが、忙しくて。ウレシイ!」。
『1911』は、中華民国建国のきっかけとなった辛亥革命に命を懸けた英雄たちを描く骨太なドラマ。ジャッキーは“中国革命の父”とされる孫文の右腕、黄興役に扮し、総監督も務めた。「辛亥革命がなければ、彼ら英雄たちがいなければ、今の中国はありません。若者の多くはこういう歴史を知らないのですが、どこの国にも歴史があり、それを知ることは世の中にとって有意義なことです」と語るジャッキー。
会見半ばで、映画出演100本目となったジャッキーに100本のバラの花束を渡そうと、中川翔子が登場。ジャッキーを前に大興奮の彼女は、「産まれてきて、今日が一番幸せです。生きていて良かったです」と、舞い上がったままマシンガントークでジャッキーに挨拶をした。「ジャッキーさんの生きた証、100本目の映画が刻まれたことは、世界の、宇宙の大きな財産です。私たちは、その偉大なことの生き証人になれました。ジャッキーさんは、命の恩人です。私は全てを懸けて、この映画を応援します。永遠に不老不死でいてください」。彼女は日本語吹替版で、革命で散った林覚民の妻・陳意映の声を当てたが、「私の人生はなんて生ぬるいんだと思いました」と語った。
さらにしょこたんは、「10年前、香港で偶然お会いした時、ご飯をおごってもらいました。その日のおかげで私は今、生きています。でも、大スターなのに、どんな時も無償で愛を捧げられる秘訣は何ですか?」とジャッキーに質問。ジャッキーは「僕の小さい時は貧乏で、いろんな町でいろんな人のお世話になりました。タイ、台湾、フィリピン、9歳の時には沖縄にもいましたし、無名の頃、日本にいたこともあります。どこへ行っても、いつも助けてくれる人がいました。だから当然、自分も人を助けたいです。世の中の人、全部を助けようというのは無理なので、一人でも助けられればと」と熱く語った。
最後にジャッキーは私たちにこう訴えかけた。「今回、日本人の精神力を実感しました。それがあるから日本は必ず再建できると思っています。一番嬉しかったのは、災害が起こった時、全世界が助けようと動き出したこと。それは日本人の精神力のおかげ。ニホン、ガンバッテ!」。ジャッキーの力強いエールは、きっと今の日本の人々に力を与えてくれたような気がする