Movie Walker より(以下一部抜粋)
>名作「三銃士」を新しい視点から描いた3D映画『三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(10月28日公開)の日本語吹替版で声優を務めた溝端淳平と檀れいにインタビュー。溝端は、ローガン・ラーマン扮する生意気な主人公・ダルタニアン役、檀はミラ・ジョヴォヴィッチ扮する小悪魔的なミレディ役に声を当てた。ふたりはアニメの声優経験はあったが、実写版映画の吹替は初めてということで、苦労した舞台裏について語ってくれた。
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溝端は「最初は画面のペースに合わせることに精一杯で、気持ちを込めてセリフを言うことがすごく難しかったです」と語った。「でも、後半はラーマンさんのダルタニアンじゃなくて、自分のダルタニアンをやろうと思って、画に合ってなくても気にせずにやってみたら、うまくいきました。アクションシーンでは気合が入り過ぎて、『声、出しすぎです』って言われましたが(苦笑)」。檀はまず、ミラがミレディをどう表現しているのかを読み取る作業から始めた。「彼女がミレディを的確に演じているからこそ、私もすっと入りやすかったです。ただ、自分が静止した状態でアクションの声を出すところは、色々と考えました。でも、やってて楽しかったです」。
本作の物語はこうだ。田舎から出てきた無鉄砲な青年ダルタニアンが、王妃の次女コンスタンスに助けを求められ、フランス最強の三銃士たちと共に、盗まれた王妃のネックレスを取り戻そうとする。溝端は「ダルタニアンは無鉄砲なところがすごく可愛く見える」という。「男性から見てそうだから、女性から見ると、より母性本能をくすぐられるんじゃないかな。勇気があって格好良いけど、女の子にはめっぽう弱い。そこが、みんなに愛されますね。開始10分で死ぬんじゃないかなって思うくらい、ケンカばかり売りますが、僕はそういうところが好きです。共通点? ケンカっぱやいところは似てるのかもしれない」。
二重スパイのミレディは、三銃士の一人、アトスの恋人でもある。「共通点は女性であることかな?(笑)。ミレディのようにチャーミングで、小悪魔的要素があったら素敵だなって、逆に憧れてしまう感じです。私にはミレディが悪女には見えなくて。人を裏切るから、周りの男の人たちは大変だなと思いますが、彼女は可愛くてチャーミング。しかも強い!」。
では、お互い、相手の役柄については、どう思ったのだろうか。溝端は「ミレディみたいな人がいると大変です」と苦笑い。「なるべく翻弄されないようにしたいですが、実際に目の前にいると、トリコになっちゃうんだろうな。でも、ミレディは小悪魔なんだけど、全てが許せてしまうような魅力がある。すごく悪いことをしても、そこが格好良さと可愛さに見えてしまう。僕なら『殴り飛ばされても良い』って言っちゃいそうです(笑)」。年上の女性についても「好きですね。僕は年上の女性の方が」と笑顔を見せた。
檀は、ダルタニアンについて「やんちゃ盛りですね」と笑う。「でも、その無鉄砲なところが、年上の女性からしたらとても魅力的。若さゆえと言ってしまえばそれまでですが、彼の瞳の奥に輝く光は、年上の女性だけではなく、屈強な三銃士をも全て味方につけてしまうんです。ラーマンさんも、とても生き生きと演じてらっしゃって素敵でした」。
話を聞くと、役柄同様に、溝端はやんちゃで人懐こいところや、檀は大人の女性ながらではの可愛さを持ち合わせているのではないかと実感。字幕版も良いけれど、ふたりがアフレコをした日本語吹替版では、違った息吹が吹き込まれている。また、監督が『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソンなので、飛行船のダイナミックなアクションにも大いに期待したい。