加藤清史郎、香取慎吾にうらみ節…「ふとんをかぶったまま寝られなかった……」という怪談話は口裂け女

シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)


 >31日、六本木ヒルズにある毛利庭園で映画『friends もののけ島のナキ』完成報告会見が行われ、加藤清史郎が香取慎吾から怖い話を聞かされたことへ恨み節を発して会場を沸かせた。またこの日は声優を務める山寺宏一、YOU、山崎貴監督、八木竜一監督らも出席、作品への思いを語った。

映画『friends もののけ島のナキ』場面写真

 今回の会見の舞台となった毛利庭園は、江戸時代の大名屋敷のなごりを今に伝える、池と緑で彩られた日本庭園。映画のタイトルが『friends もののけ島のナキ』ということで、会見を島で行いたいということ、そして背後に高くそびえる六本木ヒルズタワーが、まるで劇中に登場する「もののけ岩」のように見えるということから、このたび毛利庭園での会見が行われることとなった。会見のステージから報道陣までの距離は、毛利池を挟んでおよそ20メートル程度。若干、距離感のあるステージに登壇した香取は報道陣に向かって「皆さ~ん! 僕の声は聞こえますか!」と大きな声であいさつすると、「これは新しい会見の形すぎるなと。どうしてこういう形にしたのか。記者の方から苦情もあったでしょうに」と冗談交じりに付け加え、集まった報道陣を笑わせた。しかし、毛利庭園に吹き込む風は、手前の毛利池にさざなみや波紋を生み出し、日本情緒あふれる本作らしい雰囲気をかもし出す。そんな中、司会者から「毛利庭園からアカデミー賞、狙えるんじゃないですか?」とふられた山崎監督は、「アカデミー賞ですか……。確かにいい線行くと思いますよ」と宣言。そんな山崎監督の自信のコメントに山寺が「でもそのときは英語で吹き替えられるかも」と弱気になっていたが、「みんなで(ハリウッドに)行きましょう!」とはっぱをかける山崎監督だった。

 また、香取演じるナキの子ども時代、コナキの声を担当した加藤は、「僕はこの映画を観て、友達って大切だなと思ったので、ぜひそういうことを、感じてもらえたらいいなと思っています」と本作をアピール。また加藤は、本作に出てくるようなお化けを信じているか? という質問に「信じています」と即答。「香取さんとある映画(『座頭市 THE LAST』)で共演したとき、口裂け女の話をしてもらったんですが、『今日(の夜に)来るよ』と言うのがすごく怖くて。その日はふとんをかぶったまま寝たけど眠れませんでした」と香取に恨み節(!?)。そのことを聞いた香取は、「そんなことを言って悪いなと思ったけど、もっと悪いなと思ったのがそのことを覚えていないということだよね」と笑顔で加藤に謝罪。そのほのぼのとしたやりとりに会場は笑いに包まれた。

 本作は、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴監督にとって構想35年。子どもからの夢だった浜田廣介の童話「泣いた赤おに」を原案にした映画化作品。さまざまなもののけが暮らす島に、人間の子どもコタケが迷い込んだことから起こる騒動を描く。(取材・文:壬生智裕)

映画『friends もののけ島のナキ』は12月17日より全国公開