シネマトゥデイ  


>ディズニーが配給を務める映画『借りぐらしのアリエッティ』北米版のポスターと予告編が解禁された。日本版とはまったく異なるその仕上がりに、床下の小人“アリエッティ”の新たな魅力が垣間見える。

 「人間に見られてはいけない」。『借りぐらしのアリエッティ』日本版のポスターは、露に濡れた葉の中にたたずむアリエッティの姿が収められた緑色が印象的な1枚だった。一方、今回解禁された北米版ポスターには、ひとかけの砂糖をスプーンに載せて運ぶアリエッティを、窓の外から人間の少年・翔が目を見開き、見つめている姿が収められている。星も輝く夜空の青色が印象的な1枚だ。

 また、セシル・コルベルの歌う主題歌「Arrirty’s Song」をバックに、人目を避けて生活するアリエッティの昼の姿を収めた日本版の予告編とは異なり、北米版の予告編が中心に扱ったのは、床の上で生活する人間の元に生活用品を“借り”に出掛けた夜のアリエッティの姿。「アリエッティ、しっかりとつかまっていろよ!」というアリエッティの父ポッドの声で始まり、ロープで床上へと上がったアリエッティが、翔と出会い、親交を深めていく姿が描かれる。日本版よりも全体的にアップテンポで、ミステリアス、アドベンチャー要素に富んでいる印象だ。

 イギリスの児童文学作家メアリー・ノートンの小説「床下の小人たち」を、スタジオジブリがアニメーション映画化した『借りぐらしのアリエッティ』。イギリス原作とあって、英語版は、北米版のほかにイギリス英語にこだわったイギリス版も製作されている。ポスターや予告編は、その国の趣味趣向に合わせて変更されるものだが、今回解禁された北米版ポスター、予告編からは、北米版ならではのこだわりが見えて興味深い。北米版のタイトルは、『ザ・シークレット・ワールド・オブ・アリエッティ / The Secret World of Arriety』(アリエッティの秘密の世界)。改めてアリエッティの秘密の世界を垣間見るつもりで本作を観てみると、また違った“アリエッティ”の楽しみ方が見えてくることだろう。(編集部・島村幸恵)

映画『借りぐらしのアリエッティ』は2月17日より北米公開


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