Movie Walker より(以下一部抜粋)
>出演作が軒並み大ヒットを飛ばしてきたジョニー・デップだが、10月28日から全米公開されている主演作『The Rum Diary』(日本公開未定)が予想外に大コケし、これまでのジョニーの出演作の中でも最悪の結果に終わりそうだと報じられている。
【写真】同作は初登場5位で、興行成績はたったの514万ドルだった
先週末3日間の興行成績1位に輝いたのは、同じく28日から公開されたシュレックのスピンオフ映画『長ぐつをはいたネコ』(日本2012年3月公開)の3410万ドル。人気アニメとあって、こちらの人気はともかくとして、同じく初登場3位のジャスティン・ティンバーレイクとアマンダ・サイフリッド主演のSFスリラー『In Time』(邦題『TIME タイム』にて2012年2月公開)にも負けてしまったのだが、天下のジョニーの主演作『The Rum Diary』は、何と初登場5位で興行成績はたったの514万ドルだった。
同作は、1950年代にフリーランスのジャーナリストとしてプエルトリコの新聞社で働いていたアメリカ人ジャーナリスト、ポール・ケンプの破天荒な人生を描いたドラマ。原作は、テリー・ギリアム監督作『ラスベガスをやっつけろ』(98)の原作者でもあり、ジョニーが演じたポールのモデルであるハンター・S・トンプソン著作で、ジョニーの親友であり2005年に拳銃自殺したトンプソンにオマージュを捧げるべくして作られた作品だ。ジョニーもプロデューサーとして参加し、プロモーションにも積極的に参加してきたが、「製作サイドは、ジョニーの人気とカルト的存在だったトンプソンの作品であることからある程度の成績を見込んでいたが、結果は大失敗に終わり、ジョニーの出演作としては最悪になりそうだ」と、デイリー・メイル紙に関係者が語っている。
これまでに『リバティーン』(06)、『Dr.パルナサスの鏡』(09)は興行成績が振るわず、『The Rum Diary』のオープニングの興行成績を下回っているが、いずれもインディーズ系映画で公開館数が少なかったうえに、製作費も『The Rum Diary』の約1/3だった。『The Rum Diary』は、製作費が5000万ドル以上、公開館数が2273館ということを考えると、コストパフォーマンスはジョニーの出演作として最悪だという。
このことがジョニーの人気の陰りを示すものになるとは思えないが、「これまでジョ二ー主演というだけでヒットを飛ばしてきただけに、娯楽作ではなくても簡単に資金が集まっていたが、今後は出資する側も慎重にならざる得ないだろう」と別の関係者は語っており、ジョニーの転機になる可能性が指摘されている。