Movie Walker より(以下一部抜粋)


全世界で累計14億ドル(1120億円)以上の興行収入を上げ、メガヒットを続けるミッションシリーズ第4弾『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』(12月16日公開)。主演のトム・クルーズがスタントなしで、体をはった演技を披露していることも話題となっている。

【写真】主人公イーサン・ハントの背後で大爆発する、世界遺産でもあるモスクワのクレムリン

本シリーズを通して、トム・クルーズは超絶アクションをこなし、ハリウッドでも常にトップクラスの存在感を示してきた。一見すると、彼はトップを走り続け、苦労を知らない順風満帆な大スターだが、本当のトム・クルーズは努力の末に生まれた大スターである。

最も知られるエピソードとしては、ディスレクシアという学習障害の一種で、知的能力や理解能力に異常がないにも関わらず、文字の読み書き学習に困難を抱える障害を抱えていたことは有名だ。そんなトム・クルーズが演技と出会い、進んでいくうえでこの障害は大きな壁となったが、彼は努力を惜しまず、台本を吹き込んだテープを聞きながら、役柄の完成度を上げるために一歩一歩こなしていったという。

『トップガン』(86)で大スターに上り詰めた彼は、そのアイドル俳優的な人気にあぐらをかかず、『レインマン』(89)など巨匠の作品で真の大スターとなるために必要な要素を取り入れ、アイドル俳優に留まらない演技派、さらにプロデューサーとしても知られるようになる。

その後、どんな作品でも高い完成度を目指すための努力を惜しまないトム・クルーズは、完璧主義者で有名なスタンリー・キューブリック最後の映画『アイズ ワイド シャット』(99)で、完璧な演技を見せ、高い評価を受ける。さらに『ラスト サムライ』(03)では重い甲冑を着たままアクションをこなすため、約10kg増量し、『ラスト サムライ』用のトム・クルーズを創り上げるためのトレーニングを8ヶ月間も行った。

世界各国を回るキャンペーンなどでも、毎日のワークアウトを欠かさないという彼は、映画の製作において、常に全力投球を怠らない。ゆえにハリウッドで常にトップを走り続けることができている。苦労と努力の末につかんだ大スターの座は、彼の圧倒的プロ意識の高さが産み出したものなのだ。


Who killed Cock Robin?