『スター・ウォーズ』の公式展覧会が来春ワールド・プレミア!ファン必見の「スター・ウォーズ・アイデンティティーズ」展

シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)


ルーカスフィルムは、同社が手掛ける映画『スター・ウォーズ』シリーズの公式展覧会「スター・ウォーズ・アイデンティティーズ」展が2012年4月よりカナダ・モントリオールにてワールド・プレミア開催されることを発表した。ルーカスフィルムが所有するコレクションの展示のみならず、科学的な観点から同シリーズに登場するキャラクターのアンデンティティーを再定義する、これまでに類のない展覧会になることは間違いなさそうだ。


 「スター・ウォーズ・アイデンティティーズ」展では、映画の小道具・衣装・アートワークなど、ルーカスフィルムアーカイブから200点に及ぶ膨大なコレクションを展示。その中にはダース・ベイダー、R2-D2といった人気キャラクターはもちろんのこと、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』に出てきたアナキン・スカイウォーカーの実物大ポットレーサーも含まれるというから、ファンは必見だろう。


 確かにこれらの展示だけでもすごいのだが、それだけならば通常の展覧会と同じ。同展がほかの同種の催しと決定的に異なるのは、展示物がすべて、シリーズに登場するキャラクターのアイデンティティー研究につながっているという点。同展では、アイデンティティー研究を「各キャラクターの起源」「キャラクターたちの個性を形成した影響」「キャラクターたちが人生の中で行った選択」という三つの主要テーマに分類、さらにそれらのテーマから派生する形で「遺伝子」「師」「職業」など10の構成要素にまつわる展示を実施。これらを通じて、アイデンティティーという複雑な概念の説明を試みている。


 これらのテーマ展示を行う上で主催のX3プロダクションズは、モントリオール科学センターのコンテンツ専門家と協力。遺伝子学・神経心理学・健康科学・心理学といった科学分野の専門家チームを編成し、現実の科学知識に基づく形で、研究を行ったというから驚き。また、同時にメイキング短編映画を上映し、その中では、キャラクターたちの特徴・性格がどのようにしてつくられたかについての解説や、まったく異なったキャラクターが出来上がったかもしれない創作上の選択など、同シリーズを象徴するたくさんのキャラクター開発の裏側に迫っている。


 そのように、これまでの同シリーズ関連の展覧会とはまったく異なる趣向が凝らされた同展は来年4月19日から9月16日にモントリオール科学センターにてワールド・プレミア開催。その後は北米最後の展示として同じくカナダ・エドモントンで行われる予定。現時点では日本国内での開催は発表されていないが、シリーズのファンとしてはぜひとも日本で開催してもらいたいところだろう。