ぴあ映画生活 より(以下一部抜粋)
>この冬随一の話題作として注目されている『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』。本作の監督スティーヴン・スピルバーグが依頼したことで出演が決まった英国人俳優のサイモン・ペッグとニック・フロストが、“タンタン”の魅力や撮影のエピソードを語った。
見分けるにはヒゲに注目!
日本では『ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!』や、劇場未公開ながら映画ファンの間で話題を呼んだ『ショーン・オブ・ザ・デッド』(どちらもエドガー・ライト監督作)などで知られるペッグとフロスト。彼らは本作でデュボン&デュポンというインターポールきっての敏腕(?)刑事に扮しているが、スピルバーグ監督がコンビを演じられるふたり組みの役者を探していたことから、彼らに白羽の矢が立ったという。
フロストいわく「最悪の刑事だ」というデュボンとデュポン。双子のように見えるが赤の他人同士であるこの刑事ふたりを「彼らはローレル&ハーディ(アメリカを代表する喜劇役者)やチャップリンのような、サイレント映画のスターたちの伝統を受け継いだキャラクターだ」とペッグは語る。また主人公タンタンのトレードマークともいえる髪形については「レポーターとしてのプロ根性は人一倍だし、タンタンの最大の武器は大胆さだね。あの髪型にしても、常に上を目指そうとする向上心の表れだと思う。絶対にくじけない不屈の精神の持ち主なんだ」とユニークな見方をしている。
さらにふたりは巨匠スピルバーグを「スティーヴンは役者寄りの監督」と表現。「撮影現場での彼がこまめな演技指導なども含め、俳優と密に関わる実践型の監督だったのには驚いた。僕たちの演技に満足な時は素直に褒めてくれるし、ある時なんてカットがかかったあと、演技が最高だったってご満悦でダンスまで披露してくれたんだ!」(ペッグ)と明かす。
ペッグとフロストは実は12月23日(金)公開の『宇宙人ポール』でも共演しているのだが、ここにはなんとスピルバーグもカメオ出演を果たしており、そんなところからも親密さがうかがえる。ペッグやフロスト、そして彼らの盟友エドガー・ライトを『タンタン』の脚本に起用するなど若い才能にもくまなく目を向けるところが、スピルバーグの巨匠たる由縁なのかもしれない。
『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』
12月1日(木)TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー!
画像はダニエル・クレイグも交えての英国人トリオ。