ナント三大陸映画祭で富田克也監督『サウダーヂ』がグランプリを受賞!インディーズでは異例&13年ぶりの快挙!

シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)


> 地方都市に住む移民労働者たちの現実をリアルに描いた映画『サウダーヂ』が現地時間29日、フランスで開催された第33回ナント三大陸映画祭のグランプリ「金の気球賞」を受賞した。

映画『サウダーヂ』写真ギャラリー

 本作はインディペンデント映画『国道20号線』(2007年)で注目された気鋭・富田克也が手掛けた新作で、町の中心部分がゴーストタウンと化した地方都市で生活する移民労働者の生の姿を映し出した作品。ヒップホップのリズムに乗せて時代を風刺した意欲作で、現代社会が抱える問題に真っ向から挑み、はかない美しささえ感じる痛みに胸を打たれる。

 そんな『サウダーヂ』が、過去に巨匠アッバス・キアロスタミらを輩出したナント三大陸映画祭のコンペティション部門に正式招待されたのだが、29日(現地時間)に見事グランプリを受賞。日本映画では、是枝裕和監督の『ワンダフルライフ』以来13年ぶりの受賞で、インディーズ映画としては異例の快挙達成となった。10月に公開された本作だが、12月から渋谷での延長上映も決まり、その後全国でも順次上映される予定。リアルな現実を描きながらも決して明るさや希望を失わない作風にも注目してほしい。(編集部・小松芙未)

映画『サウダーヂ』は12月17日よりオーディトリウム渋谷にて延長上映、その後全国順次上映予定