メリル・ストリープがサッチャーそっくり!オスカー最有力『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』が来年3月に公開決定!

シネマトゥデイ


メリル・ストリープが、イギリス初の女性首相を演じたことで話題になっている映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』が2012年3月16日より日本公開されることが明らかになった。本作の演技で、すでにメリルはニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞を受賞。自身の持つ、アカデミー賞史上最多ノミネート回数記録更新も確実視されている。

 本作は、イギリスで初めて保守党党首、英国首相に就任し、“鉄の女”との異名を取った女性・マーガレット・サッチャーを描いた伝記映画。1979年から1990年にかけて首相を務めたサッチャーは、サッチャリズムと呼ばれる新自由主義に基づいた政策を断行。その強硬な政治姿勢と信念を武器にイギリス経済を立て直した一方で、失業者の増大という社会問題を引き起こした張本人ともいわれている。

 本作でサッチャーにふんするのは、アカデミー賞に史上最多の16回ノミネートされている名優メリル・ストリープ。強烈なリーダーシップで国を率いながらも、その裏で彼女がどんな思いを抱え、涙を流していたのか。そして、彼女を支え続けた夫の存在とは。そんな公私の両面からサッチャーに迫った本作は、偉人伝ではなく、一人の女性の壮絶な生きざまを描いた作品だ。信じるもののために力の限り戦い、傷つき、老いて戦場を去ろうとしている女性をメリルは熱演しており、その演技は絶対の説得力をもって、一人の女性の声を観客に届けてくれるはずだ。

 劇中でサッチャーにふんしたメリルは、ネット上で画像が公開されるやいなや、イギリスのみならず世界中から「そっくり」との声が上がるほどのハマりぶりであり、現地時間11月29日に発表されたニューヨーク映画批評家協会賞ではすでに主演女優賞を受賞。来年2月に控えた第84回アカデミー賞でも主演女優賞の最有力候補に挙げられており、自身の持つギネス記録を更新する17回目のアカデミー賞ノミネートは確実視されている。

 前回のアカデミー賞では、気弱なイギリス国王ジョージ6世をコリン・ファースが演じた『英国王のスピーチ』が話題になったが、今回は強気な女性リーダーが賞レースの中心になる? 気になる日本公開は来年3月16日。アカデミー賞発表の直後だ。(編集部・福田麗)

映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』が2012年3月16日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国公開