下で紹介した記事では男性から熱い支持を受けていると書かれてましたが、さもありなん。だって「リアル・スティール」を見ていると日本のロボットもの(アニメ、実写、ゲーム等)の歴史の縮図を見ているようなんですもの。
ます、主人公達が蘇らせたロボットの名前が「ATOM」。アトムですわよ、知恵と力と科学の子。ただそれは名前だけで、プロポーション的にはどっちかというと「8マン」に近いような。でも目は、あの哀愁を帯びた目の表情は石ノ森章太郎が生み出したロボット達の悲しいまなざしを彷彿とさせるものがありました。
で、操縦方法。これは幾つかあるんですが、一応進化の過程に準じているんですよ。
最初がリモコン操縦なんですが、これって基本は横山光輝の「鉄人28号」ですよね。
その後音声認識に移るんですが、それは同じく横山光輝の「ジャイアント ロボ」でしょ、と。
最後にシャドウイングになるんですが、これは全く同じではないですが、操縦者の動きをそのままなぞって戦うロボットというのはいろいろあったと思います。
まあ、上記の操縦法では「リアル・スティール」で見せたようなロボット同士のスピード感あふれる肉(?)弾戦というのは絶対無理だと思うんですけどね、そこはそれ、映画ですので野暮はいいません。
このロボット同士の戦い、「リアル・スティール」ではリングの中でしたが、それを取っ払えば日本のロボットものが延々繰り返してきた戦闘シーンそのものですわ。銃やミサイルやビームといった武器はないですが、ロボット同士が殴る蹴るの戦いをするのは「ガンダム」だってやってましたからね。
ガンダムといえば、直接それに近いロボットが戦うわけではありませんが、下半身がガンダムで上半身がマジンガーZみたいな彫像(?)が立ってるシーンがありました。あのふくらはぎは絶対ガンダム、あの胸のパネルは絶対マジンガーだろー、みたいな。
というわけで、ストーリーはおいといても日本人ならロボット見てるだけで充分楽しめる作品、それが「リアル・スティール」なのでした。
あ、ストーリーもいいのよ、ヒュー・ジャックマン最高です!