オリコン より(以下一部抜粋)


> 俳優の堺雅人が『第36回 報知映画賞』の「主演男優賞」を受賞し21日、都内で行われた表彰式に出席した。映画『武士の家計簿』(森田芳光監督)など3作品の演技が評価され同賞を受賞した堺は、壇上できのう20日に急性肝不全で亡くなった森田監督(享年61)に向け哀悼の意。「昨日息を引き取られたとニュースで聞いて驚いています」と声をつまらせ、「ご一緒したという思いを胸に来年以降、現場で一つずつ汗をかいて頑張っていこうと思います」と感謝とともにさらなる努力を誓った。

【写真】主演女優賞を受賞した永作博美は涙

 2008年に「助演男優賞」を受賞している堺は、今回念願の「主演男優賞」受賞。ブロンズ像を手に「3作品が対象ということで、たくさんの方にお礼を言わないといけません。いくら感謝してもしきれない気持ちでいっぱいです」と感謝した。また、映画『ツレがうつになりまして。』で、大河ドラマ『篤姫』に続き2度目の夫婦役を演じた宮崎あおいから花束を手渡されると、「いろんな方の演技を中心で受けて、それでもブレずに毎回明るい。たくさん支えられました」と笑顔で振り返った。

 映画『大鹿村騒動記』で「特別賞」を受賞した故・原田芳雄さんの代理で登壇した長女で女優の原田麻由は「2007年に大鹿村と出会って、ここで映画が撮りたいと言って3年後に同じ地に戻ってこれて幸せだったと思います」と思いを代弁。原田さんは同賞受賞を「もう(ここで)見てるんじゃないですかね」と声を震わせながら語った。また、同作で共演し、花束を渡した石橋蓮司は「抱えてしまった病状を微塵も感じさせず、常に明るく立ち向かって行った彼の凄味を今も感じています」と故人を偲んだ。

 『報知映画賞』は、一般投票をもとにしたノミネート方式で各賞が決定。今年は「作品賞・邦画部門」を映画『八日目の蝉』(成島出監督)、作品賞・海外部門を『マネーボール』(ベネット・ミラー監督)、「主演男優賞」を堺、「主演女優賞」を永作博美、「助演男優賞」をでんでん、「助演女優賞」を宮本信子、「監督賞」を園子温監督、「新人賞」を砂田麻美監督、「特別賞」を新藤兼人監督、原田さんがそれぞれ受賞した。そのほか新藤監督の花束ゲストを大竹しのぶ、宮本の花束ゲストを中谷美紀が務めた。