産経新聞 より(以下一部抜粋)
> 映画監督、森田芳光さんの訃報に対し、遺作となった「僕達急行 A列車で行こう」(来年3月公開予定)に主演した俳優の松山ケンイチさんは、次のようなコメントを出した。
この度の訃報、とても残念に思います。
今まで毎年のようにオリジナル作品を精力的につくられてきた監督。
そのどれもが監督独特の台詞まわしや笑い、思わずニヤリとしてしまうキャラクターに、暖かい気持ちと前向きな気持ちを、いつもいただいていました。
もう森田監督の新作を観ることができないこと、森田監督と一緒に仕事ができなくなること、世の中を独特の視点から見てお話ししている森田監督の言葉が聞けなくなること、今、そんなことが頭いっぱいに広がってきて、悲しくなります。
しかし、あの素晴らしい言葉や視点は今までの作品の中にもつまっていますし、監督はたくさんの大切なものを残してくれましたので、悲観的にならずに、またもう一度、森田監督作品から、監督の言葉を聞こうと思います。
瑛太さんと僕が主演させていただいた映画「僕達急行」が最後の作品となってしまいましたが、その時に森田監督は、趣味を持たない人間の怖さ、という話をされていました。趣味を持つことでつながりができ、つながることで様々な障害やジャンルを越え、助け合うことができるのだと僕は解釈しました。そのつながりというものが、今の僕の人生のテーマでもありますし、今、やらせていただいている僕が演じるキャラクターに込めた想いでもあります。
森田監督から本当にたくさんのモノをいただきました。これからも森田作品からたくさんのモノをいただくと思います。
でも、やっぱり寂しいです。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
松山ケンイチ