シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)
> 23日、三鷹の森ジブリ美術館(日時指定予約制)にピアニストの西村由紀江がサプライズ登場。『となりのトトロ』など次々と披露されるジブリ曲のピアノ演奏に、この日集まった子どもたちは大喜びだった。
映画『コクリコ坂から』場面写真
今年のジブリ美術館のクリスマスは、スタジオジブリの新作『コクリコ坂から』の舞台となったクラシックで異国情緒ただよう1960年代の横浜がテーマ。そこにドラマ「101回目のプロポーズ」のピアノで注目を集め、その後もドラマ、映画などのサントラを手掛けているピアニストの西村が登場すると、ピアノの周りをとり囲むように子どもたちが集まってくる。ジブリ美術館にやってきた西村は「入口のステンドグラスを見ただけでテンションがあがりますね。建物が木でできていてすべてがあたたかい感じ。子どものときに戻れるような感じですね」と満面の笑顔。
まずはクリスマスということで「きよしこの夜」を披露し、そこから「となりのトトロ」へ。リズミカルなピアノのメロディーが会場に響き渡り、会場の子どもたちも一気に引き込まれたようだ。その後、西村のオリジナル曲「風のスキップ」を披露した後、「イントロクイズコーナー」へ。まずは「崖の上のポニョ」のイントロを軽く弾いただけで会場の子どもたちは元気よく「はい!」と手を挙げる。ジブリが大好きな子どもたちにはその問題は簡単すぎるようで、続く『天空の城ラピュタ』の「君をのせて」も即答。大盛り上がりの中、クイズコーナーは終わり、『となりのトトロ』から「さんぽ」を披露することに。クリスマスにピッタリな明るいメロディーが奏でられると、会場の子どもたちは手拍子で盛り上げていた。
そして最後の曲はオリジナル曲の「微笑みの鐘」。被災地の子どもたちにピアノを届けるという活動をしているという西村は陸前高田市から戻ってきたばかりだそうで、一人でも多くの人にほほえみを届けたいという思いで作ったという。「来年はほほえみがもたらす素敵な年になりますように」と語る西村のピアノが会場に優しく響き渡る。外は木枯らしの吹きすさぶ寒い一日となったが、館内を温かく包み込む西村のピアノは、子どもたちへの良いクリスマスプレゼントになったようだ。