シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)
> 映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』などで注目を集めたイギリス出身の俳優サイモン・ペッグが、新作『宇宙人ポール』について語った。
映画『宇宙人ポール』写真ギャラリー
同作は、アメリカのコミックの祭典“コミコン”に向かったSFファンのイギリス人、グレアム(サイモン・ペッグ)とクライブ(ニック・フロスト)は、その道中でUFOスポットを巡っていた矢先、ネバタ州にある「エリア51」でポールという宇宙人と遭遇してしまう。そして二人は、FBIに追われる宇宙人ポールを助けるために悪戦苦闘していくというSFコメディ作品。
出演だけでなく、脚本も執筆しているサイモンは、この映画のために多くのSF映画を観てきたそうだ。「ちなみに『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』の時は、エドガー・ライト監督と多くのアクション映画を観たが、この映画の脚本を執筆した僕とニック・フロストは、これまでの人生の中で多くのSF映画を観てきたから、この映画を製作するための十分な準備ができていた。むしろ問題だったのは、アメリカについて学ぶことだった。だから、僕らは実際にカリフォルニア州からコロラド州まで車でロード・トリップをしたんだよ! ロード・トリップをすると、よりアメリカのことが学べたんだ。これまでずっと(映画の宣伝のために)空港と空港を行き来していただけだからね」と語った。
宇宙人ポールを描いたCGについて「おそらく宇宙人にお金を払って地球に来てもらったほうが、CGの制作費よりは安いだろうね!(笑) 製作の過程は、まず宇宙人ポールの声優を担当したセス・ローゲンの声を録音し、その後モーション・キャプチャーのスーツを着たセス・ローゲンを撮影したんだ。それから、映画内でFBIエージェント、オライリーを演じたジョー・ロー・トゥルグリオが、セットでこの宇宙人ポール役も演じてくれ、僕らとの会話のリズムが合うようにしてくれていたんだ。ただ、セットでは僕らが即興的なこともやっていたために、また後で(その即興の箇所に合わせて)セス・ローゲンが声を足して調整してくれたんだ」とかなり苦労したプロセスだったようだ。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』の興行で成功したサイモン・ペッグは、人々から高水準の作品を期待されることについて「僕らはそれぞれの瞬間に真実を求め、ベストを尽くすだけだと思っている。もし僕らが、まるで王冠でも被りながらイスに座って、過去に何作か評価の良かった映画を作ったから、いつでも(人々は)チャンスをくれると思っていたとしたら、それは駄目だ! それにこの作品は、あの2作よりももっと広範囲の人々をターゲットにしている。だから、いつも僕らは自分たちにとっても大切なものを作るということだけは見失っていないつもりなんだ。それに、人々をがっかりさせたくないからね」と期待できる作品であること教えてくれた。
映画は、SF映画『E.T.』や『未知との遭遇』などのオマージュを含めながら随所で笑顔にさせてくれる作品に仕上がっている。今後、映画『スター・トレック』の続編にも出演する予定で、今後ますます目が離せなくなりそうだ。
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