シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)
> アルフレッド・ヒッチコック監督といえば、『サイコ』『めまい』『裏窓』など数多くの傑作を手掛け、1980年の没後も、映画界に多大な影響を与えている存在。そんな誰もが知る巨匠でありながら、ヒッチコック監督が生涯アカデミー賞監督賞に輝くことがなかったのはなぜなのか。
アルフレッド・ヒッチコック監督『めまい』フォトギャラリー
それは、ヒッチコックをアカデミーに最も近づけ、最も遠ざけた大物プロデューサー、デヴィッド・O・セルズニックの存在が大きい。デヴィッドは、ヒッチコック監督をハリウッドに呼び寄せ、監督の渡米第一作『レベッカ』を製作、アカデミー賞作品賞をもたらした存在。しかし、徹底したプロデューサーシステムを強いられたヒッチコック監督は、やがてデヴィドと決別。決別後の二人の映画人が歩んだそれぞれ道のりは興味深い。
そんな巨匠たちの、駆け出し時代の知られざる苦悩や葛藤(かっとう)を活写し、巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督が、生涯アカデミー賞監督賞に輝くことのなかった理由を解き明かす番組「アカデミー賞に嫌われた男~ヒッチコックはなぜ獲れなかったのか~」をWOWOWプライムで2月に放送する。本番組は、そのヒッチコック監督のキャリアをたどりながら、監督賞を取れなかった理由を解き明かそうとするもの。さらにその過程で、2月の「ノンフィクションW」では、ほかにもアカデミー賞シーズンに合わせた番組を放送予定。「ハリウッドNo.1プロデューサーの手腕 ~メガヒット映画はこうして生まれる~」では、クリエイティブとビジネスの両面から映画を支え、ビジネスとして成立させるプロデューサー目線から、映画つくりの裏側に肉迫。また、「ダイヤとアカデミー賞 ~女優と宝石商が紡ぐもう一つのレッドカーペット~」では、毎年レッドカーペットを彩る存在として、女優たち同様に注目される宝石類にまつわるさまざまな秘話を紹介するなど、どれもアカデミー賞授賞式前にチェックしたいプログラムとなっている。(編集部・入倉功一)
・第84回アカデミー賞授賞式は日本時間2月27日午前9:00よりWOWOWにて生放送
・「ノンフィクションW アカデミー賞に嫌われた男 ~ヒッチコックはなぜ獲れなかったのか~」はWOWOWプライムで2月24日 22:00より初回放送