4番 <ヴィノムシリーズ> ブルゴーニュ
こちらはフランス、ブルゴーニュのピノ・ノワール専用グラス。
飲み方は、少なく注いで大きく回す。
このルビー系の色は渋みが強くなくて酸味が強い、タンニン控えめを示しているんだそうです。
すなわち味のバランスを調節するためには酸味を強調してはいけないわけです。ここは2番と共通ですが、赤ワインなので渋味も入れてバランスをとるわけです。
このグラス、実は先ほどの3番とよく似ていまして、4のグラスを低い位置でカットすると3になるんだそうですね。
ところが3番のグラス(最前シャルドネを飲んだもの)でピノ・ノワールを飲むと……まずいんですよ、これが。舌の上で酸味までたっぷり味わうことになるとエグみが残ってしまうんです。その上渋い。これはちょっと頂けません。
4番のグラスはふくらみに対して口が狭いので速い流れを作れります。傾きが強いんですね。3では傾きがゆるいので流れがゆるくなり、舌の上でワインが横に広がる時間ができてしまうのです。
一口分なら残っていてもこぼれません。かなり傾けないとお口の中には入らないということ。
リーデルのグラスは舌の上で感じる味のバランスだけを考えているので、よくテイスティングで見かけるようなクチュクチュしないのが前提。ワインに点数をつけるのでないのなら、普通に飲むのが一番美味しいんだそうですよ。