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クロエ・G・モレッツ インタビュー「自分が変化して成長したのを感じる」瞬間(cinemacafe.net) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120413-00000010-cine-movi
>弱冠15歳にして、ショウビズ界でのキャリアは既に10年。悪と闘う“ヒット・ガール”役で華麗なるアクションを見せたと思えば、人間の少年との切ない愛を魅せる美しきヴァンパイアに変貌したり、クロエ・グレース・モレッツの飛躍的な進化は同じ10代の中でも群を抜いてる。そんな彼女が『キリング・フィールズ 失踪地帯』で演じるのは、犯罪多発地帯の不遇な家庭で生まれ育ち、心に傷を抱えた少女・アン。これまでとまた一味違う、影のある演技で観る者を惹きつける彼女だが、その素顔とは――?
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舞台はアメリカ南部、テキサス州・テキサスシティの一角。クロエ扮する少女・アンは酒とドラッグ、そして母親の元に出入りする男たちに囲まれた家庭に生まれ、心の拠り所のない生活を強いられている。「アンはすごく強くてタフな女の子」そう語るクロエだが、同時に彼女が見せるふとした等身大の少女の顔に共感を覚えたという。
「普通の13歳というところもあって、自分の環境の中にも小さい喜びを見つけることができる女の子ですよね。例えば、マイク(サム・ワーシントン)やブライアン(ジェフリー・ディーン・モーガン)に自分の爪をラインストーンで綺麗にしたところを見せるシーンがあるけど、それは母が娼婦という厳しい環境にある中でも、普通の女の子としてのちょっとした喜びを見つけることができるということ。そんなところに共感できたわ」。
ある連続殺人事件のミステリーを軸に、荒廃しきった土地から醸しだされる不穏な空気が緊張感を誘うが、その役柄とは裏腹に、実際の役作りや撮影現場の様子をふり返る彼女の表情はとっても楽しげだ。
「私は南部で育ってはいないのだけど、家族が南部出身で、叔父さんや叔母さんがいまもジョージアに住んでいて南部独特のアクセントがあるから、彼らと話すことで楽にアクセントを学ぶことができたわ。ルイジアナでの撮影では、作品の内容がすごく暗いから現場ではとにかく楽しくやろうという雰囲気があったの。ちょっとした笑いや喜びを見つけたり、小さなことで笑ったりジョークを言ったりして。なんとかしてダークな雰囲気を払拭しようという雰囲気だった。特にジェフリーが面白くて、その低い声がヨギベア(アメリカの国民的人気キャラクター)に似ていて面白かったし、サムのオーストラリア独特のアクセントをからかってみんなで笑ったりして、本当に楽しい現場だったわ」。
『(500)日のサマー』の兄に冷静な恋のレクチャーをするレイチェルや、『グレッグのダメ日記』の中学生・アンジーなど、どこか同年齢の子供たちから一歩離れた達観した役どころが似合うクロエだが、事情は異なれど、本作で演じたアンも然り。
「アンはほかの普通の子供よりも責任感のある落ち着いた大人になると思う。彼女は酷い環境にいて、普通になりたいと思って育ってきた子供。だからこそ、なりたくない姿を分かっている。人を差別する目で見たりしない、たくさんの可能性を秘めた良い大人になるはず」。アンの“その後”の成長をこう分析するクロエだが、では自身の変化、成長についてはどう感じているのだろうか?
「毎回、自分が出た映画を見直すたびに、自分にどういう変化が起こったかを気づくことがあるの。プレミアのたびに自分に変化を感じていて、今回『ヒューゴの不思議な発明』(公開中)と『ダーク・シャドウ』(5月19日公開)の間にも、自分がいかに変化して成長したかを感じた。自分の出演した作品を観ていると、まるで自分の演技のドキュメンタリーを観ているようで、学ぶことが多いわ」。
本人が挙げた2作のほかにも、傑作ホラーのリメイクのヒロインに抜擢された『キャリー』(原題)を含め、彼女の今後の待機作は数え切れない。目まぐるしい日々を過ごすが、そのバイタリティは一体どこから沸いてくるのだろうか?
「私が一番リラックスできるのは、家族といるとき。家族といるとクロエになれる。だけど、私はワーカホリックな部分があって、働くのが大好きなの。だから3週間のオフがあると“どうしよう? 何しよう?”となってしまう。だからあまり仕事から長く離れられないの」。
お気に入りの映画は『ローマの休日』。「ロマンティックで、悲劇的な映画が大好きで、最近は『CRAZY LOVE』(原題)を観たの。本当に悲しいお話だけど大好き」と大好きな映画について語るクロエ。以前『キック・アス』で来日した際には「目指す憧れの女優は?」との質問に「ナタリー・ポートマン」と答えていたが、今回同じ質問をしてみたところ、彼女が挙げたのは「メリル・ストリープ、オードリー・ヘップバーン、ナタリー・ポートマン、グレース・ケリー」と名だたるアカデミー賞女優たちの名前。果たして、この名女優たちに並んで、彼女がそこに名を刻む日は――そう遠くないはず。