スタジオジブリ作品の原点はここにあった!宮崎駿監督自らコメント&イラスト付きで紹介!ジブリ美術館新企画展示(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120601-00000049-flix-movi
> 1日、三鷹の森ジブリ美術館内覧会が行われ、2日より開催される新企画展示「挿絵が僕らにくれたもの」展の全ぼうが明らかになった。「自分たちの原点がここにある」。宮崎駿監督自ら企画、原案した今回の企画展示では、宮崎監督の原点が明らかにされている。
映画『夜のとばりの物語』場面写真
児童文学の黄金時代、ヴィクトリア朝の英国で編纂された古典童話集「アンドルー・ラング世界童話集」。その挿絵を目にした宮崎監督は、「そうか、この本が“おおもと”だったんだ」と自身の原点がそこにあることに気付いたという。今回の企画展示は、そんな宮崎監督の手作り感が満載。一枚一枚に、宮崎監督がコメントを寄せ、時には直筆のイラストを寄せ、ヘンリー・ジャスティス・フォードが描いた挿絵174点を紹介している。
この日、自らパネルを用い、新企画展示を紹介した三鷹の森ジブリ美術館館長の中島清文氏は、宮崎監督作品の源流となった三つの作品を紹介した。一つは、宮崎監督が2006年、イギリスのテート・ギャラリーを訪れた際に目にしたという19世紀の画家ジャン=フランソワ・ミレーの絵画「オフェーリア」とジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの絵画「シャーロット姫」。そして、1949年から1956年まで、月刊「少年少女冒険王」にて連載されていた福島鉄次の絵物語「砂漠の魔王」。20世紀初頭に活躍した画家イワン・ビリービン。
「オフェーリア」「シャーロット姫」は、2008年に公開された映画『崖の上のポニョ』に影響を与え、「砂漠の魔王」からは、1986年に公開された映画『天空の城ラピュタ』に登場した飛行石の着想を得、イワン・ビリービンの絵画は、宮崎監督のアニメーション作りの原点になっているという。
かねてより、自分たちのアニメーションは、作家性、芸術性の求められるファインアートではなく、一般の人に向けた通俗文化だと語っているという宮崎監督。自分はミレー、ウォーターハウス、福島、ビリービンに着想を得たけれども、彼らも先代の影響を受けたはず。「ぼくは、弟子の弟子の、又その弟子だったのです」。宮崎監督が60代になって気付いたある答えが、今回の展示に詰まっている。(編集部・島村幸恵)
新企画展示「挿絵が僕らにくれたもの」展は三鷹の森ジブリ美術館(日時指定予約制)にて2012年6月2日(土)から2013年5月まで開催予定
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テートにある「オフィーリア」はこれ。
描いたのはジョン・エヴァレット・ミレーで「落ち穂拾い」のジャン・フランソワ・ミレーとは別人。