『一枚のめぐり逢い』ザック・エフロン&テイラー・シリング ラブシーンの感想は…(cinemacafe.net) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120605-00000002-cine-movi
>そのトレードマークであるブロンドヘアを刈り上げ、元気あふれる溌剌とした青年から寡黙さの中に純情を秘めた大人の男性へ――。ニコラス・スパークス原作の珠玉ラブストーリー『一枚のめぐり逢い』でザック・エフロンは、見違えるような変貌を遂げている。彼が演じる男・ローガンは、ある一枚の写真を手にしたことで、死と隣り合わせの戦場を生き抜く。その写真に写る、後に彼と愛を交わすことになるヒロイン・ベスを演じるのは、テイラー・シリング。大胆なラブシーンにも挑戦した2人に、直撃した。
この記事のほかの写真
「不安を感じていなければ、その役をやるべきじゃない」
『きみに読む物語』、『親愛なるきみへ』などの原作者として知られる純愛ストーリーの名手、ニコラス・スパークスの作品の中でも高い人気を誇る恋愛小説の映画化。この大抜擢にザックは「興奮したよ!」と当時の心境を明かす。
ザック:スコット(・ヒックス監督)が作品に関わっているのを知っていたからね。彼の作品を知るために、彼の映画を観はじめたんだ。最初は海兵隊を演じることにとても不安を感じていて、「僕はこの役に向いていない」と思い(オファーに対して)首を横に振っていたんだ。その後、スコットの映画を観て、彼が多くの異なる役者たちをそれまで彼らがやったことのない“ジャーニー”に連れていっていることを知った。それで『シャイン』を観て、こういったフィルムメーカーと仕事ができるのは、僕のキャリアにとってラッキーなことだということに気づいた。不安を感じていなければ、その役をやるべきじゃない。そういうことに気づいたときに、これが自分の役だと感じたんだ。
撮影開始前の数か月、さらに撮影中にわたる厳しい訓練と食事制限で9キロ以上の体重を増やし、肉体改造を行ったザック。さらに、ローガンの背負う深い傷を理解するため、彼はスコット監督と共に海兵隊基地を尋ねたのだとか。
ザック:そのとき初めて、心に響くものを感じた。彼(ローガン)がどんな人間で、いかに軍隊にいる人たちや兵士たちが僕らと違う種族だということを知ってね。彼らは本当の男たちなんだ、僕と同じ年齢のね。そのとき僕は23歳だったけど、その年齢で既に3、4回戦場に行っていたんだ。彼らと一緒にいたりその環境に浸ることで、彼らの特徴を拾うことができたよ。この映画のために僕を鍛えてくれたのがネイビー・シールズ(海軍の特殊部隊)だった。彼の名前もローガンっていうんだ(笑)。一度心を開くとそういった話をしてくれてとても助かったよ。
ザックとテイラー、2人の絆を深めたあるモノ
ニコラス・スパークスが生み出す物語の魅力として外せないのが、アメリカ郊外の美しき原風景。本作も、美しい木々や川に恵まれたルイジアナ州・ニューオーリンズでオールロケが行われた。どうやらそこではザックとテイラーの思い出の料理があったようで…。
テイラー:アリゲーター(アメリカ地域に生息するワニ)を食べたわね。
ザック:そうだったね。君は食べたことはなかったんだよね? 僕はその前に食べたことはあったけど。
テイラー:なかったわ。チキンみたいだったわ。
ザック:美味しいソースが上にかかっていて、揚げてあるんだ。揚げてバターがかかっているんだ。
テイラー:最高だったわ! それが(ザックに与えられた)任務だったの。私にアリゲーターを食べさせるね(笑)。
「同じ釜の飯を食った」よろしく、同じ「珍味」を分け合ったことで絆を深めた(?)様子の2人。今回、2人はうっとりしてしまうほどの大胆なラブシーンにも挑戦しているが、そんな共有体験も功を奏したようだ。初めてのラブシーンについての感想は、「とても良かったよ(笑)」とザック。
ザック:台詞は全くなかったしね(笑)。
テイラー:そうね、なかったわね。そのときまで3か月くらいかしら? ずっと一緒に仕事をしていたから、お互いがとても楽に感じていたの。私たちは既に心が通じあっていたし、アリゲーターを一緒に食べていたしね(笑)。とても楽しかったわ。
ザック:そのシーンをやる上で長い間かけて気持ちを作っていくんだ。毎日それに近づく感じでね。それはナーバスになるべきもの。でも、それを実際にやるときにはもう緊張は感じない。
テイラー:そうなの。ザックはとても紳士で、私にとってやりやすくしてくれたわ。現場全体がとても素敵でパーフェクトだった。ほとんど1テイクだったと思うけど、2回やったかしら?
ザック:僕ははっきり覚えてないな。僕が覚えているのは…忘れて。覚えていないよ(笑)。
どうやら素顔は3つ年上のおねえさま、テイラーに一枚もっていかれている様子のザックだが、初めての本格的な大人のラブストーリーを経て、ますます逞しい大人の男へと成長していることは劇中の彼の表情を見れば明らかだ。
ザック:今回演じたローガンにはいままでとは違うリアルな誠実さがあった。そして彼はいつも正しいことをする。ミュージカル・シアターのようなものから始めた僕にとって、今回のようなキャラクターを演じるのは大きな変化だよ。彼を演じるのは楽しかったよ。いつもに比べてユーモアは少なかったけどね。
25歳ザック、今後のさらなる野望
本作に続き、今年のカンヌ映画祭でも揃って登場したニコール・キッドマンとの共演作『The Paperboy』(原題)でも、年の差の恋愛に挑戦。さらに、自らの製作会社のもとで既に複数のプロジェクトを進行するなど、ザックの進化は止まることを知らない。新たなる理想の男性像を体現した25歳の、今後の野望とは――。
ザック:ニコールとの仕事は驚くべきだったね。ずっと現場で彼女と一緒にいて、一緒にシーンを演じるのはシュールだった。でも彼女は本当に素敵だった。映画はとてもクールな感じだよ。それから僕は毎日、製作会社で働いているよ。昨日は4つの素晴らしいミーティングをした。よく分からないけど、奇妙な感じだよ。だってまだこれから出てくる新しい監督や、自分がファンだった素晴らしい監督と会って話すことができるんだからね。僕はアクションでも恋愛ものでも、ちゃんと地に足が着いた題材が好きなんだ。だから、例えば脚本家たちと物語を自分たちが思うように作り上げたり、自分たちと同じ考えを持つ人たちを見つけていくんだ。ただ座って完璧な役が来るのを待ってるのよりずっと楽しいよ。とても難しいけど、そうやって自分たちでチャンスを作っていくのは楽しいね。
特集:再発見、恋するキモチ
http://www.cinemacafe.net/ad/ichimai/
(C) Stephan Schraps/Getty Images