>浅丘ルリ子、三谷演出は「ダメ出しが長い」とチクリ?(映画.com) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120608-00000008-eiga-movi


三谷幸喜がアントン・チェーホフの「桜の園」を翻案演出する「三谷版『桜の園』」の公開舞台稽古が6月8日、東京・渋谷のパルコ劇場で行われ、三谷をはじめ、主演の浅丘ルリ子、共演する藤井隆、青木さやかが会見した。

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 三谷は、“チェーホフ4大名作”のひとつに挙げられる「桜の園」を選んだ理由を「ロシアの文芸作品というイメージが強いかもしれないが、もともとコメディで、笑える部分もたくさんある。僕みたいな人間が、本来のコメディとして作るべきだと思った」と説明。キャスティングに関しても「チェーホフのイメージがない人たちを集めた」とこだわりを語った。

 20世紀初頭の南ロシアを舞台に、息子と夫を亡くしたラネーフスカヤ(浅丘)が思い出の領地“桜の園”の競売というシビアな現実に直面する。浅丘は「楽しいです。けどダメ出しが長いです(笑)」と三谷演出をチクリ。それでも、「それが作品をより良くしているとしみじみ感じている。シェイクスピアもチェーホフもあまり好きじゃないんですが、今回は三谷さんが演出と聞いてやってみようかなと。案の定、軽やかで面白い作品になった」と手応えたっぷりの様子だ。

 ラネーフスカヤの息子の家庭教師を務めていた大学生・トロフィーモフを演じる藤井は「とても優しくて、戸惑っている僕のことも待ってくださる。こちらが迷ってやってみた演技を採用してくれることも。器が大きい方」と最敬礼。手品が得意な家庭教師・シャルロッタ役の青木も、「私の不安に気づいてくださる三谷さんはすごい」と目を丸くしていた。「三谷版『桜の園』」にはほか、市川しんぺー、神野三鈴、大和田美帆、瀬戸カトリーヌ、高木歩、迫田孝也、阿南健治、江幡高志らが出演する。

 また、三谷による演出舞台は「三谷版『桜の園』」を皮切りに、喜劇女優ミヤコ蝶々の生涯を戸田恵子のひとり芝居で描く「なにわバタフライN.V」、初めて文楽に挑戦する書き下ろし作品「其礼成心中(それなりしんじゅう)」の合計3作品が年内に上演される。

 「三谷版『桜の園』」は6月9日~7月8日、パルコ劇場で公演(大阪、神奈川公演あり)。