『ダークナイト ライジング』の批評でロッテン・トマトが炎上!(Movie Walker) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120718-00000012-mvwalk-movi
7月20日(金)から待望のクリストファー・ノーラン監督のバットマンシリーズ第3弾『ダークナイト ライジング』(日本7月28日公開)が公開されるが、映画のレビューサイト“Rotten Tomatoes”で同作に批判的な評価を下した評論家たちが、ファンからの書き込みによってバッシングを受け、サイトがしばらく書き込みを禁止する事態に陥っていることがわかった。
【写真を見る】クリスチャン・ベールが主演を務める『ダークナイト ライジング』
“Rotten Tomatoes”は、ウォールストリート・ジャーナル紙、ハリウッド・レポーター誌、エンターテインメント・ウィークリー誌など、著名な業界の評論家たちが、鑑賞した作品について“新鮮なトマト”か“腐ったトマト”かの判決を下し、批評するアメリカの人気映画サイトだ。それについて読者はフェイスブックなどを通じてコメントを書き込めるようになっている。
現在のところ『ダークナイト ライジング』の評価は10のうち8.6で、53人の評論家が新鮮なトマト、8人が腐ったトマトとの評価を下しているが、熱狂的なファンがいる同シリーズとあって、これまで同作品にアクセスしているユーザー約34万人中93%が同作に高い期待を持ち、公開を楽しみにしているという結果が出ており、ファンと評論家との温度差が感じられる。
そんな中で、「腐ったトマトという判決を下した評論家の中でも、特にAP通信社の評論家クリスティー・レミアーとHollywood & Fineの評論家マーシャル・ファインへの、個人攻撃や悪口とも取れるコメントが1000件以上に達したため、同映画とのフェイスブックを閉鎖することに決定しました。特にマーシャルのレヴューは、本人の希望により削除しました(※現在は復活している)」と、Digitalspy.comが伝えている。
Rotten Tomatoesの編集員は、「マーシャルは、同サイトで個人的な意見として映画の好き嫌いを書く権利がありますし、それについて読者の皆さんは、たとえ映画を見ていなくても、反対意見を述べる権利があります。一方で、我々には、不適切だと判断した書き込みは消去する権利があります。ここは、映画を楽しむサイトでありかつビジネスなので、中傷や誹謗、脅しのコメントがあればすぐさま削除します。言論の自由について議論する場所ではありません。世の中には、もっと怒りをぶつけるべきこと、戦争や犯罪、貧困などがたくさんあります。映画のレビューにぶつけないでください」とコメントし、数日間は書き込みができないようにしたことを明らかにした。
『バットマン』シリーズは絶大な人気を誇っているが、なかでも故ヒース・レジャーがジョーカーを演じ、第81回アカデミー助演男優賞を受賞した『ダークナイト』(08)のインパクトは絶大で、その続編となる本作にかかる期待は相当なものだ。さらに映画界のアイコンとも言うべきノーラン監督の熱狂的信奉者と思われる書き込みの中には、「マイナス評価は一切許さない」という空気が感じられるコメントも見受けられ、言論の自由にまで発展する事態になった。