BBC「SHERLOCK」シリーズ2のBD&DVD発売でベネディクト&マーティンのインタビュー到着!(Movie Walker) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120719-00000021-mvwalk-movi
BBC版「SHERLOCK シャーロック」のテレビ放送がいよいよ7月22日(日)より始まるが、早くもBD&DVDのリリースが決定している。シリーズ1の時はテレビ放送からほぼ一年待たされたが、今回は約二ヶ月後となる10月5日(金)に角川書店よりリリース。まずはテレビ放送で楽しんでから、たっぷりBD&DVDで堪能してもらいたい。それらに先駆け、シャーロック・ホームズを演じるベネディクト・カンバーバッチと、ジョン・ワトソンを演じるマーティン・フリーマンのインタビューをお届けする。これを読めば放送がもっと楽しみになるに違いない。まずは7月19日(木)に36歳の誕生日を迎えるベネディクトから!
【写真を見る】シリーズ2の第1話にはシャーロックの強敵アイリーン・アドラーが登場。演じるのはララ・パルバー
――現代版の探偵コンサルタントを演じた感想は?
「『シャーロック』シリーズ1が人々に見てもらえた時は興奮したよ。心から楽しんで演じたことが評価されて、これほど嬉しいことはなかったよ」
――演じる以外で、シャーロックというキャラクターを作り上げるには?
「まずコート姿が特徴的。コナン・ドイル原作のシャーロックはもともと現代的なキャラクターだったので、今の視聴者を納得させられる着こなしをするのが一番難しかったよ。コートは衣装デザイナーのレイ・ホルマンの提案で、ベルスタッフ(特注)のものにした。スーツはスペンサー・ハートで、決して派手でなく、すっきりとした細身で見た目の美しさにこだわった。形が綺麗で機能的かつスタイリッシュ。それが完璧なシャーロックを作り出すんだ」
――新シリーズはユーモアであふれていますね。これはシャーロックとジョンの友情が深まったということでしょうか?
「彼らから出るユーモアは友情関係というより、状況の変化から生み出されたと思う。新しいシリーズではジョンがシャーロックに説教したり、笑えるシーンが多いんだ。ジョンは誰よりもシャーロックを理解し始め、受け入れていく。シャーロックを語れる唯一の人間となるんだ」
――多くのエピソードがシャーロックとジョンの関係から成り立っていましたが、今回はアイリーン・アドラーという恋の相手が登場しますね
「前シリーズでは男ふたりが同居していることもあり、よく勘違いされていたね。でも今回、第1話で登場するアイリーン・アドラーという女性がシャーロックの相手となる。とてもパワフルなアイリーンは、美人で知的、頭の回転も速く、女性版シャーロックといったところ。脚本家のスティーヴン・モファットとマーク・ゲイティスによれば、シャーロックに恋愛させるわけではないらしいが、視聴者は期待するよね!」
――シリーズ2の3つのエピソードについて聞かせてください
「シリーズ2ではさらにキャラクターの面白さを引き出して、前シリーズでの楽しさを膨らませている。ジョンとシャーロックはチームとなり、シャーロックには時々驚かされるけど、彼らはふたりで一つとなった。そして最大の挑戦に立ち向かう。何か変わったことがあるとすれば、シャーロックに人間性が出てきたことかな」
――シリーズ2をこれから楽しむファンに一言お願いします
「このシリーズでは全く異なる3つの映画を体験できる。まず第1話はハートウォーミング、これはシャーロックにまつわること。第2話はホラーとサスペンス。第3話はドキドキさせるスリリングなラブとホラーになっているよ!」
続いてはマーティンだ。
――シリーズ1の大成功を受けて一言お願いします
「この成功は僕たちの大きな野望を超えたものだった。気に入ってもらえることを願っていたし、皆で楽しんで製作した自信作だったけど、それ以上に反響がすごかったんだ」
――ベイカーストリート221Bで同居することになるシャーロックとジョンの絶妙なコンビが大ヒットの要因ですが、シリーズ2ではどのように変わっていくのでしょう?
「シリーズ1の終わりまでジョンとシャーロックの関係性は変わらなかったが、ジョンは最初は我慢していたシャーロックの行動に次第に腹を立てるようになる。シリーズ2ではふたりの関係が次の段階に進み、正真正銘のパートナーとなった。主人公のシャーロックの後ろを6歩離れていたところから、半歩まで近づくに至ったんだよ」
――ジョン・ワトソンは女性好きとして描かれていましたが、第1話でシャーロックに恋の相手が浮上しますね
「ジョンはシャーロックがもっと人間関係を持つべきだと思い込んでいる。脚本家たちによると、ジョンは何人もガールフレンドがいるので、シャーロックもそうすれば良いと思っているらしい。ジョンからするとシャーロックは人間らしくなってきているんだろうね」
――シリーズ2でファンはジョン・ワトソンに何を期待していると思いますか?
「ジョンはシャーロックのように推理を立てたり、ゲームを面白くすることはしないけど、ただそこにいれば役に立つ存在で、マイクロフトが蔑む、聞き込み調査をするようなもの。ジョンは良い補佐役として、シャーロックとは別の働きができる。俳優としても観客としても、良き補佐ぶりが必要とされるし、そこが物語を面白くする重要な役割なんだ」
――シャーロックが初めてセットに登場した時のことが印象に残っているそうですね
「初めて撮影所で見たセットはちょっと散らかったクラッシックなヴィクトリア朝の部屋だった。ロンドンには変わった部屋が多いけど、デザイン性と時代性がうまく混ざった、完全なるシャーロックの部屋になっていたよ」
――人々がシャーロックとジョンの友情を愛してやまない点については?
「皆、友情ものを見るのが好きだよね。いつも喧嘩が絶えないけど、離れては生きられないという人間の姿が愛おしいんだ。数々のドラマや映画でも描かれているけど、殺したいほど嫌いあっているけど、彼らはそれ以外にすることがないんだ」
本作以降、大活躍のベネディクトとマーティンだが、このふたりの共演作品がこの冬、劇場に登場する。それが12月14日(金)公開『ホビット 思いがけない冒険』だ。「SHERLOCK シャーロック」では頼もしい相棒だったが、『ホビット』2部作では敵となるふたり。マーティンは主役のビルボ・バギンズを演じ、対するベネディクトはネクロマンサーと黄金竜のスマウグ(共に声の出演)を演じる。この先もふたりの活躍からますます目が離せない。