ポール、8万人大合唱!機械トラブルで急きょ大合唱(スポーツ報知) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120729-00000035-sph-ent


 ロンドン五輪開会式のフィナーレを飾ったのは、デビュー50周年を迎えた「ビートルズ」元メンバーのポール・マッカートニー(70)だった。選手や観客とともに名曲「ヘイ・ジュード」を熱唱。演奏直前に見舞われた機材トラブルをものともせず、世紀の祭典のオープニングを華やかに彩った。

 歌声は夜空に響き渡った。204の国と地域の選手たち、約8万人の観客、そして中継を見つめる約40億人の人々も参加した「ヘイ・ジュード」の大合唱だった。ポールは軽快にピアノを弾き、力強い歌を披露した。

 英国色を前面に出したセレモニーの最後に真打ち登場。「ジ・エンド」から「ヘイ・ジュード」につないだポールだったが、実は演奏直前に機材トラブルが発生。事前録音の音源が流れない状況だったが、顔色ひとつ変えず生演奏に切り替え、歌詞のメッセージを選手たちに伝えた。

 ♪さあ始めるんだ 誰かが助けてくれるのを待つのかい? ダメだよ やるのは君なんだ やるべきことは君自身が抱えているんだ

 「ヘイ・ジュード」は1968年、ジョン・レノンが当時の妻と不仲になった際、息子のジュリアンを励ますためにポールが作曲。計1300万枚を売り上げ、今も世界中で歌い継がれる名曲だ。後半のコーラスが特徴で、開会式でも選手が声を合わせる光景が目立った。

 世紀の祭典のオープニングを飾ったことで「ヘイ・ジュード」への注目度は急上昇。44年も前に発表された曲にもかかわらず音楽配信サービス「iTunes Store」(日本版)では、収録アルバム「1」がアルバムランクの11位に入り、曲単位でも64位に急上昇した。

 歌い終えたポールは、ツイッターで感想を披露。「五輪が始まったよ。楽しんでくれたかな?」とつぶやくと、トラブルに触れ「問題はあったけど、僕らは決めたんだよ。生、生、生でいくってね」。最後には「女王陛下があんなに優れたパラシュート乗りだったなんて信じられないね」と英国ジョークをかましている。