都美術館が改修を機に 『東京都美術館ものがたり』刊行(産経新聞) - Y!ニュース


東京都台東区の上野公園内にある東京都美術館が改修を終え、「マウリッツハイス美術館展」が開催中だ。フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」が展示されて大勢の人が繰り出し、熱気あふれる都美術館が復活した。

 この改修を機に刊行されたのが『東京都美術館ものがたり』東京都美術館編、浅生ハルミン絵(鹿島出版会・1575円)。都美術館をさまざまな角度から解説している。

 都美術館の歴史は古い。大正15年3月に東京府美術館として落成、同5月に開館記念展が開催されたが、この建設は九州の石炭商、佐藤慶太郎が資金の全額(現在の32億円相当)を府に寄付したことで実現した。当時は大物がいたものだ。

 以後、文展(現・日展)、院展、二科展などが開催され、秋になると大いににぎわうなど、美術の殿堂として愛されてきた。

 今回のリニューアルでは佐藤の功績をたたえ、「佐藤慶太郎記念アートラウンジ」が新設された。

 同著では、こうした歴史のほか、藤田嗣治、梅原龍三郎、東郷青児らの巨匠と都美術館と関わりを紹介。また、府美術館設計者の岡田信一郎、現在の都美術館を設計した前川國男の設計コンセプトを分かりやすく解説している。写真も多数収録され、読みやすい。



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